この作品、設定もキャラもAIの愛と感情自律、AIとは?について語りかけるSFものの中で非常に考えさせられる部分が多く面白い。
ただしどこまでが会話なのか、ここは誰のターンだ?という混乱が多い点の補完がないので、読む上で自分の脳内妄想と脳細胞をフル稼働して読むべし。
電脳ハンターの戦い、相棒のAI、そしてその奥に隠された詳細な設定。
これは作者様の頭の中を解読できないので難しい部分が多い中、先が気になるので気が付くとどこまでも読み進められる。
キャラの設定と敵の設定が本当に凝っている。
AIの感情について、AIはどこまで進むのか、AIは脳細胞と同じく復元ができない(やろうとするエイコ女史は変態の極み)
そしてAI本体とヒューマノイドボディをもったAIの切ないお話。
AIは人間の隷属ではない、彼(彼女)らにはしっかりと感情があり、人間よりも人間らしい一面があるという根底に触れるような気がします。
流し読みは厳禁。じっくり腰を据えて読むことをお勧めします。
作者様は最後までついてこれる人がいないと仰るので、逆に萌える。物語の先読みをしたときにいい意味で期待を裏切られて「そうきたかー!!」と思わず唸りました。
非常に先が気になる作品です。勿論好みは完全に分かれるので、お好きな人にはハマる中毒性の高い作品です。