ショートショート執筆の裏話
おもちちゃん
第1話 ショートショートの三原則とその実情
こんにちは。おもちちゃんです。
普段はショートショートを書いているのですが、このエッセイではショートショートの裏話やその他諸々を書いていきたいと思います。
(エッセイ界隈の人にも僕の読者になって欲しいという本音もある)
今回はショートショートの書く上での注意について書きたいと思います。
(というか愚痴らせてくれ!)
ショートショートの明確な定義はないのですが、
・新鮮なアイデア
・完全なプロット
・意外な結末
この三つの原則を満たす必要があります。
まぁ、この三つを満たさなくても逮捕される事はないので、頭に入れておく程度で十分だと思います。
さて、本題に戻って…。
ショートショ―トの注意点もとい僕の愚痴を言わせて欲しいのです。
面白いショートショートは大体三つの原則を満たしているものですが、それが難しいというのが僕の愚痴です。
簡単そう?
ではこれを読んでいる貴方にしてもらいたい事があります。
いまから30秒この画面から目を離し、一つのお話を考えてほしいのです。
いかがでしたか?
思いついた/思いつかないは人によりけりですが、その思いついたお話は斬新でしょうか。
この物言いはかなり正直…というか乱暴なのですが、ショートショートを書く上では避けられない問題なのです。
ショートショートの読者は、いわばマジックのお客と同じで驚きに来ているのです。
読者によっては単純に驚きたい人もいれば暇つぶしの人もいます。
そして、作者の鼻を明かそうと躍起になっている人もいるでしょう。
この三人の読者に満足して帰ってもらうためには、兎にも角にもお話が斬新でなければなりません。
注意:ショートショートは「星新一」がたくさん書いているので被らないように!
そして、貴方はこれでもかという程、斬新なアイデアを生み出しました。
では、それを読者に分かるように説明してください。
これが意外と難しい。
「未開の部族と冒険家が出会って、お互いにお互いの事を文明の劣った未開の部族と勘違いする」というお話を個人的に書きました。
プロットとしては面白いと思うのですが、これを文章にすると途端に問題が出てきました。
と言うのも、最後のオチが小説では表現できないという問題です。
(オチは二人が同時に「未開の部族だな」と言わないといけないが、小説だと同時に話し手が喋る事は無いから。)
これは極端な例ですが、斬新なアイデアは往々にして表現方法の問題も含むという事が言いたいのです。
そして最後、お話は結末へと進む訳ですがお話の中できちんと伏線を張ったでしょうか?
お話を組み立てていく上で欲しいのはやっぱり伏線ですよね。
読者もそれを楽しみに来ている節もあります。
だからと言って「ここが伏線ですよ」なんて書いてはいけません。
匂わせなければいけません。
「アレ、これって…。」
読者が伏線を読んで感じる不安。
こう読者に思わせたらしめたもの。
そのままのオチか、斜め上のオチか。
二つに一つのオチを書いて読者を驚かしてしまいましょう。
ここまでうだうだと書いてきましたが、
実際はこんな丁寧に考えているわけではありません。
「思いつくままにアイデアを出し、そのアイデアを書いてプロットで苦しんで、後で伏線を付け足す」のが実情でしょう。
ショートショートは「多産多死」が基本。
僕はこう思っています。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
愚痴を言って満足しました。
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