第6話天然の宙とクールな小夜

スピーカーからチャイムが鳴る。授業開始のチャイムだ。宙の方を見ると、教科書を逆さまに持っていた!


「なにこれ、読みずら」

と宙は小さく呟く。

小夜は、

「教科書逆さまだよ」

と宙に教える。

「あっ本当だ!教えてくれてありがとう!」

と小さな声で喋る。

「本当に気をつけてよね」

と小夜は返す。宙は逆さまになった教科書を元に戻した。

「可愛いな」

と僕はボソッと言う。なんだか、宙が可愛いな。すると、宙の消しゴムが落ちてきた。小夜が空の消しゴムを拾う。

「はい、消しゴム」「あっありがとう!」

なかなか色んなことが起きて、授業に集中できない。しばらく経ち放課後、

宙と小夜と一緒に帰ることになった。

小夜は

「あっ!傘忘れた」

と呟く。すると、宙は

「じゃあ僕の傘入る?」

と小夜に言った。

「あっありがとう」

と小夜は小さく返す。

僕は傘に入って三人で帰った。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る