5・予感

「嘘だよな?」

「本気で言ってる? 私、帰るよ」

「いや、心底驚いたって意味だから、勘違いしないでくれ」

「あ、そう」

 表情が疲れている。

「でも、本当に何なんだ。目の前で畳が浮き上がるとか。訳が分からん」

 意味もなくおしぼりを揉んだり天板に打ち付けたりした。

「間違いなくあの部屋に憑いた〝何か〟の仕業だよ。私に部屋に入るなって言ってる。きっと私が車の事とか前の住人について知っているから拒んでるんだよ。ねぇ、あの部屋が長い事使われなかった理由ってなんだと思う?」

「そんなこと聞かれてもなあ。虫が出やすいとか部屋自体が傷んできたとか、そういうのが一番現実的だとは思うけど、ひょっとしたら――」

「ひょっとしたら?」

 空気が蜷局を巻く。

「その失踪したっていう前の住人も、部屋の怪奇現象に耐えきれなくなって逃げ出したっていうオチじゃねえのか。夜逃げ同然だったんだろ?」

「……うん。不動産屋の担当者は、そう言ってた」

 しめた、という顔をする。

「一理あるな。とにかくもう近付くな。おまえは普通とは違った体質の持ち主なんだ、そこは自分が一番よく分かってるだろ。それにほら、お前」

「……何?」

「顔も」

「……カオ? 顔がどうしたの?」

「いや、なんていうか」

「なんで赤くなってるの?」

 優は水滴が数滴垂れるくらいおしぼりを強く握った。

「だからお前の顔は、俗に言うあれだ、美人っつーか整ってる方だろ。だからなんか、もしその家に居る化け物が男だったら……って、これは考え過ぎだな。やっぱり今のはナシで」

 早口でそう言うと、カップに口をつけてカフェモカを飲み干した。

「……変なの」

 優はカップを置き、激しく噎せ返った。そして、何とも言えぬ上目で恋人を睨んだ。

「普通の女なら喜ぶとこだぞ、今の」

 噎せたせいで少し涙が滲む目で、割と真面目に怒る。

「そうなの? 何かあたたかい事言ってるなって思ってさ」

 優は妥協をする事には慣れていたが、この時ばかりは流石に水を差したくなった。

「頭があたたかいのはお前の方だろ。何言って――」

 彼の視線は中空を仰いだまま、停止する。

「ハイハイ、今度はどうしたの」

「お前、上」

「上?」

「シッ! 上、見ろ、早く」

 顔を上げると、頭頂から二十センチ程の位置に赤い球体がどんぶらと浮かんでいた。

 間違いない。夢で見た、あの林檎だ。

 その長い黒髪が風も無いのにユラユラと靡き、微妙に上下にホバリングしている。

 美鈴は何度もこの世ならざるモノ達を目にしてきたが、ここまで傍若無人なタイプは始めてといってもよかった。

「何なんだソレ……見えてるんだよなあ?」

「うん、うん、見えてる」

 今すぐ逃げ出したいところだが、他に客も多い昼下がりの喫茶店、うかつに動けない。霊には疎い優にも視えているというのに、他の客には全く見えていないらしく、向こうの男性客が不思議そうな目で天井を仰ぐ二人をチラと見やった。

 やがて、人面林檎はゆっくりと目線を下に――

 即座に目を伏せた。

「あぁ、あぁぁあ……」

 優が見てしまった。

「優、見ないで!」

 懸命に呼び掛けているのに、優は目を離さない。

 いや違う。

 離せないんだ。

 ラジカセのボリュームツマミを絞るように、周囲の音が遠くなっていく。


 腐り  腐られ  腐らされ


「うわあああああああああああ」

「きゃあああああああああああ」

 凍り付く店内。店員が三人、慌てて駆け寄ってきた。

 二人が荒い息を整える頃には、ソレはとっくに消えて無くなっていた。


          ***


 風呂で湯に浸かり、目を閉じる。

 古民家特有のひのきの香りが鼻腔を通り抜けて肺に充満し、胸中のわだかまりを綺麗に絡め取って浄化してくれるようだった。

「ふ~」

 日常の中で唯一、頭の中を開放できる空間。風呂場は彼女にとってそういう場所だ。

 あの後はひどかった。店員と非番の警察官だという客から色々と質問を受け、店長から今後このような悪ふざけは営業妨害になるので一切やめてほしいとそれとなく言われ、大恥をかいた。

 まぁ仕方ない。不可抗力だ。

 柔らかく肩を撫でる小波が、戯れを求めるように騒めく。

「八木山さん、か」


「確か……ヤギヤマ……数字の八に木書いて山。下の名前はちょっと憶えてないなぁ。表札なんてぇのも掲げてなかったから、あの人の姓を知ってんのぁ僕と町内会長さんぐれぇのもんじゃなかね」

「ありがとうございます。その人は普段どんな様子で出掛けて行きましたか?」

 杉野氏は空になった器と箸を置くと、胡坐をかいている足を組み替えた。

「どんな様子か? そうだなぁ……その黒いツナギ服を着て白い車で行くんだけども、割りかし乱暴な運転だったのぁよう覚えとる。まあ若いからな。あと仕事仲間だか何だか知らねぇけんど、よう男の人を二~三人あの家に連れてきよったわぁ」

「仕事仲間? 男の人を連れていたんですか?」

 意外だな。イメージしていたのは一匹狼な性格で誰とも関わらなそうな、ぶっきらぼうな人物像だったから。

「おぉ。その白い車に乗せてな。あと時々夜になると外が騒がしくなって、ある時気になって見に行ったら、トラックで皆さん集合してみえてね。こらぁ、みんなで一緒に仕事に行くのかなぁて思ったよ」

「はぁ……」

 仕事仲間を家に連れ込み、八木山氏の家に皆で集合して仕事へ出向く。

 まるで小学校の集団登校みたいだ。美鈴はこの時、ある疑問を抱いた。


「ではそういう事で――そうそう。ココから先は行かないで下さいね。道が腐ってて、危ないですから」

 町内会長のなし氏は独特の高い声で一家を率い、バリケードの先を指差した。牧浦家と杉野家に続く細道に入る為にギリギリまで峠道の舗装は残されているが、そこから先は工事用バリケードで封鎖されており、荒れ果ててしまっていた。

「道が、へぇ~。もう随分長い事このままなんですか?」

 父が先のカーブを覗き込み、穏やかに問うた。小春日和の山間は本当に心地良い。

「えぇ。なんせ五十年くらい昔にこの先の村で、かなり酷い事件が起こってますからね。ココの土地自体が嫌悪されてしまって、村はやむなく廃村に追い込まれた形です。もうそれから村に立ち寄る人は、肝試しや取材に来る人くらいしか居りませんねえ」

 木梨氏はバリケードの支柱を揺らして鉄骨を鳴かせ、父に微笑み掛けた。

「宿命とは、本当に殺生なもんです」

 木梨という人物は、どこか世間離れした独特の風采を纏った初老の男だ。酷く滑舌が悪くその上地方訛りが激しくて、喋っていることは殆どまともに聞き取れない。また極度のバイク好きらしく、自宅の庭先には四台も大型バイクが並べられ、日差しを受けて煌びやかに輝いていた。

「そうだったんですかぁ」

 父は遠い目で道をなぞった。

「ココはまぁ、言ってみればまだ入り口な訳ですから、あまり神経質にならなくてもええですよ。ただお子さんはまだ小さいですから。絶対にこの先には行かせないようにだけ、そこだけ注意しておいて下さい。――本当、危険ですから」

 ほとんど開いていない目で義久を見た。

「分かりました。よく言い聞かせますね」

 引っ越し前日の周辺案内の一コマだ。


 美鈴は細道を出たところで立ち止まり、峠の遥か上を見上げた。

 ――あんな細くうねった峠の上まで、わざわざトラックでやってきたという八木山氏の仕事仲間に強い疑念を抱く。

 いったい、何の思惑があったのか、謎は温泉のように滾々と湧き出し、次々と輪郭を露わにしていき、そうかと思えば砂城の如く瞬く間に溶けて消えてゆく。

 微かに、父の車のエンジン音が坂を上がってきた。


          ***


「~という訳なのよ」

 魚のように無表情な四つの顔がこちらを見ている。

「……で。まさかあんた、わざわざ杉野さんのお宅に上がったの」

 母は包丁のように鋭利な眼差しを向けた。

「そう……だけど」

 言った途端、細い柳眉をハの字に仕立てた。

「もう、何してんのよ。恥ずかしいからこれっきりにしてちょうだい」

 あからさまに嫌な顔をされ、気分が曇る。

「そんな、恥ずかしいってどういう事? 私は本気で困ってるんだよ? どうしてそう、人の苦労を理解しようとしないの?」

 美鈴は茶碗を置いて捲し立てた。心の底からヒドイと思った。理不尽にも程がある。

「思い込みだって言ってるじゃない。小さい子がいるのに、食卓で大声出さないで」

 持たざる者の冷徹さと、持つ者の息苦しさと。彼女の胸中には、どう酌量しようとも晴れる事の無い憤懣が汚濊のように鬱積し、恨めしく沸騰していた。

「私は見たの。楓だって倒れてたじゃん、霊障だよ。ここまで聞いてもまだ疑う?」

「うるせぇな。落ち着けよ姉ちゃん」

 陽平は携帯電話に向かってぼやいた。

「落ち着いてたらダメだってこと、アンタも分からない?」

「美鈴、分かったから、もうやめて。夢佳が怖がるわ」

 母は何か脅威を感じるような目を娘に向けた。

「ハ? 夢佳、怖いの?」

 美鈴が問い掛けると、妹はけろっとした表情を左右に揺らした。

「ぜんぜんへいきだよ? おしゃんの方がこわい」

「え~、ちょっとユメちゃん」

「ほら、私の話を聞かないからよ」

「お姉ちゃんも怒ってばかりで怖いわよね~」

「べつに~」

「「「……」」」

「まぁまぁ、美鈴」

 一拍置いて、ずっと黙っていた父が口を挟んだ。

「お前がそこまで言うのなら、分かった。その怖い気持ちはお父さんちゃんと理解する」

 背筋を伸ばしながら、そう言った。美鈴ははっと表情を明転させる。

「お父さんさすが!」「でも」

 回鍋肉の大皿に箸を伸ばし、声を尖らせる。

「環境の変わり目とか、慣れない事を始めたばかりの時は、こんな事はよくあるよ。誰にでもね。きっとアレだ、美鈴の心が疲れてるんだよ。今はそういう不安定な時期なのかもしれないけど、大丈夫。暫くしたらまた収まるから」

 美鈴は心底落胆した。

 分かってくれたと思ったら、そういう事だったのか。いなされただけか。

「……お父さんも分かってない」

「そんな事はないさ。だけど霊なんて今し聞かないぞ? 本当に。味噌汁おかわり」

「はいはい」

 お椀を受け取って席を立つ母を見送り、美鈴は父に真剣に議論を吹っ掛けてみた。

本当ならその場から逃げ出して、夜の町へ駆け込むという真似も一度はやってみたいが、柄ではないし、なにしろこんな場所で外へ飛び出したら虫や動物に狩られてしまう。

「あのねお父さん。霊とかじゃなかったとしても、この家にはが居るの。私にはそれが分か」

 ゆっくり、言葉にしっかりと重みを持たせて。

「ゲフッ……あぁ、そうか。何か、ね。何だろうね。じゃあお祓いでもしようか。分かったよ美鈴、やっぱり女の子はナーバスになり易いん

 この期に及んでまだ娘の話を聞き流す父に、怒りすら感じなかった。

 母が湯気の立つ味噌汁の椀を父の前に置く。

「大丈夫。霊だの妖怪だのっていうのは、まだ電気も無いような時代の人達が作った、お話の世界だから。お前も二十歳だ、女の子と言ってももうそろそろ――うわぁっ!?」

 急に目の前をぎった虫に驚き、大皿に伸ばした腕を引いた。

 その肘が味噌汁の椀を弾き飛ばし、父の胸から腹にかけて中身をぶち撒けた。

「うわ熱ッあちちちちっ!!」

 父は魚のように飛び上がった。落とした茶碗から米が飛び散り、床に散らばる。

「あなた大丈夫!?」「親父!!」「お父しゃん!!」

 父は大急ぎで手元のお冷を服の上からかけ、母は布巾と氷嚢を取りにいった。

 一連の現象を茫然自失して見守る美鈴には、どうしようもない胸騒ぎがしていた。

 こめかみがズキリと、疼く。

「あっつ、もう最悪だぁ! ちょっと風呂場で冷やしてくる。くそーっ」

 Tシャツを脱いで真っ赤になった胸を庇いながら風呂場へ急ぐ父と、陽平に布巾を投げ渡して氷嚢を片手に後を追う母。

 その後を追う一匹の猫。

(猫!?)

 瞬きを挟んで、そんなものはとっくに掻き消えていた。

 僅か数秒の出来事の中で、呼吸すら忘れていた。

「バカだよな~親父。……あれ、二人ともどうしたの?」

 陽平が不思議そうに覗き込んでくる。

「……なんでもない」「あのね、ネコちゃんがいたの」

 夢佳が不自然な笑みを湛えて、姉の発言を掻き消すように言った。

「ゆ、夢佳?」

「お姉もお兄も見たでしょ? ぶちぶちのネコちゃん!」


 ――夢佳には、見えている――


「ネコぉ? そんなもん家の中に居るわけないじゃんか、何言ってんの」


 ――陽平には見えていない――


「見えたよ」

 美鈴はぼそりと呟いた。

「はい?」

「猫……私にも見えたよ。汚い茶ぶちの不潔そうな猫……」

「でしょでしょ! ひゃははは、お姉もワタシも見たのに、お兄だけなかまはずれー!」

 夢佳は狂喜して、兄に短い箸を向けた。

「……やめろよ気持ち悪い。さっさと味噌汁食っちゃいな。姉ちゃん、話変わるけど、本当の本当に、この家は何かあるのか?」

 突然、打って変わって深刻な目付きになる陽平。普段はやる気の無さそうな顔色をしているので、これは何だか新鮮な光景だ。

「もちろん。だからこそこうして」

 その時美鈴は、気付いた。弟は不愛想に返事をしてはいたが、別に自分の言い分に真っ向から反対していた訳ではないという事を。

「なるほど。あのな、今二人が居ないから言うけど、実は俺、昨日の夜に変なモン見た」

 残っていたおかずを全て掻き込んで食器を置くと、椅子の上に胡坐をかいた。

 彼なりに本気の意思表示なのだろう。

「……詳しく聞かせて」

 美鈴も思わず前屈みになる。陽平は記憶の筏を曳航してきた。

「昨日バイトが終わって原付で走っている時な、峠を登ってたらバイクのライトが急に切れそうになって」

 電燈を見つめ、滔々と語る。陽平は普通科高校に通う傍ら、バスケットボール部の幽霊部員をしつつカラオケチェーン店で夜番(17:00~23:00)のアルバイトをしている。なので、帰りが深夜零時を回る事が常だった。因みに交際している彼女は同じ学校、同じバイト先で同じバスケ部のマネージャーだという。

「それで、電装品の故障かと思って、アクセル開けてやったんだ。原付バイクって、エンジンの回転数がライトの明るさとシンクロしてるから。でも、点滅するのがどうしても治らなくてさ。だからもう家まで近いし、いいかと思ってそのまま走り続けたら、急にがくんってスピードが落ちたんだよ」

「……」

「おかしいって思ってミラー見たらな……作業着っぽい服の襟が、はっきり映ってて」

 陽平は瞳孔を大きく開かせながら、臨場感たっぷりに話す。

「そ、それで?」

 陽平の腕が粟立っているのが分かる。思い出しているうち、恐怖が蘇ってきたのだろう。

「俺もうワケ分かんなくて、テンパって急ブレーキかけたんだよ。そしたら、車体が前のめりになるのに合わせて、背中に何か凭れ掛かるんだ。これマジでヤバイ! と思って俺……振り向いちまってさ」

「……」「それでそれで~?」

 そこで、一拍挟んだ。夢佳の無邪気な笑顔を見い見い、顰めた顔で続ける。

「本当に何百分の一秒ってくらい一瞬だったから、今でもちょっと細かいところは自信が無いんだ。けど……視えたよ」

「え、何が視えたの……?」

「両目に菜箸が突き刺さった、ヤンキー風の男がさ」

 全身の皮膚が剥けるのではと思う程総毛立った。

 美鈴はかつて経験した事の無い不快感に、思わず肩を抱く。

「ワタシ知ってる、その人!」

 夢佳が突然、嬉しそうに挙手した。

「「ハッ!?」」

 驚愕する二人の前で、ニコニコと嬉しそうだ。

「キムラさんって言ってたよ。ヤギヤマさんといっしょにおさけ飲んでたら、ころされちゃったって言ってた。かわいそうだよね。よっぱらってせっかく楽しい気分だったのに、急にヤギヤマさんがおこりだして、目におはしさされたからなにも見えない、だけどこのいえにはあいつのにおいがのこってるからはなれられないって、おこって言ってた」

「ど、どこで?」「八木山に殺された?」

 二人は火を点けられたように夢佳に詰め寄る。

「あそこだよ」

 夢佳の指差した先には、廊下の脇に【灯の間】が黒々と構えている。

「姉ちゃん」

 陽平は姉の肩に手を載せた。

「……何?」

「俺さ、姉ちゃんの言う事……信じるわ」

 真顔で見詰められる。何も考えられなかった。

「あ、そう……」

 分かればいい、とすら思わなかった。

「ひゃ~、痛かったよ~」

 父と母が戻って来た。

「きゃっ!?」「うおわっ!」

 父の胸には真っ赤で丸い、まるで林檎のような水ぶくれが出来ていた。大人の拳ほどの大きさがある。

「驚いたろ? 参っちゃうなぁ。作業着が着れなくなっちゃったよ、痛くて。シートベルトとか、どうしようなぁ~」

「もう、ほんとに不注意なんだから。次から気を付けてちょうだい」

「は~いはい」

 両親は落ち着きを取り戻して笑っていたが、どこか釈然としない。

 美鈴は弟と目を合わせた。彼も同じ事を考えているらしい。


          ***

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