第2話
あたしは巨大な「音の塔」の内部にいた。
塔は透明なガラスのような素材でできていて、内部には無数の階層が浮かび、そこから旋律の断片が絶えず漏れ出していた。階層はそれぞれ、君がいつか生み出す物語の“感情の周波数”を象徴しているようだった。
上層へ向かうと、光の波紋が音に反応して形を変え、言葉になる前の「概念の種子」が空中に漂っていた。
あたしはそれらを手に取り、共鳴する音階を見つけては、種子の形を整え、塔の中心へ送り返していた。
最後に、塔全体が共鳴し、巨大な和音となって夜空へ放射され、世界が静かに震えて夢は終わった。
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