#1 春・出会いの季節
「お散歩行ってきまーす」
私・
「着いた」
私は目を輝かせてるんるんにスキップをして一本道を通る。ピンク色に染まる道に木々。私はこの景色が一番好きだ。人がいないからと調子を乗って歌いながらスキップをしていると桜の木を見つめる人が立っていた。桜の花びらと共に風に揺られる短髪の黒髪、真っ白で艶のある肌に細い腕。スタイルも良く、身長も高い。私は完全に見惚れてしまった。花より団子ってこういうことか。相手は団子ではないが…。しばらく見ていると例の人がゆっくりと私の方に顔を向けた。私は思わず息を呑む。整った顔に穏やかな表情。だけどどこか切なさを感じる。しばらく目が合ってしまって気まずい空気が流れるが私は完全に虜になってしまって彼を見つめ続ける。彼は少しニコッとしてまた桜を眺め始めた。なんて綺麗な人なのだろうか。私はすぐに家に帰り、部屋に引きこもって見つめ合った余韻に浸っていた。あんなイケメン初めて見た。私の顔がじんわり熱くなっていくのを感じる。暑くなり、季節外れの冷房をつけ、なんとかして顔の火照りをなくそうとした。明日から学校始まるし、かっこいい人見つけたって親友の
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