ただの蜘蛛やないかーーい!!……って作者様本人も最初からそうおっしゃっていましたね!(ノ≧ڡ≦) てへけれど、その“ただの蜘蛛”が路地猫さんの手にかかると、ちゃんとひとつの物語(エッセイ)になるからすごい。親戚のお宅のトイレに住みついた、控えめでシャイな蜘蛛・かすみちゃん。淡々とした観察と、ほんのりユーモラスな語り口。そして何より、ささやかな命にも物語を見いだす作者様のまなざしが、日常の片隅に潜む小さな“主人公たち”に気づかせてくれる——。そんな優しい作品でした♪