だいたい失敗、たまに成功。

のぐろぐ

第0話 はじめに、俺の話。

俺は野尻琉生という  

佐世保生まれ          

名前だけ聞くとキリッとしてそうだが、実際はそんなにストイックな人間ではない。というか、けっこうサボりがちだし、できることなら手も抜きたいタイプだ。

 中学の頃なんて、練習前に        「今日ちょっと体重いかもな〜」と      自分で言って、自分で納得してサボる理由を作る天才だった。


 でもバレーは好きだった。

 好きだけど、つい手を抜く。

 手を抜くくせに、たまに奇跡みたいにブロックが決まると、急に“全国狙えるんじゃね?”みたいな妄想だけは一丁前に広がる。

 そのあたりのギャップが、まあ俺という生き物のめんどくさいところだ。


 人生もだいたいそんな感じで、だいたい失敗、たまに成功。

 でもその“たまに”が嬉しすぎて、また調子に乗って結局失敗する。毎回同じパターンなのに成長していない。


 このエッセイでは、そんな俺のだらしなさも含めて、本音全部で書いていく。

 勇者みたいな話はほぼ出てこないけど、汗と笑いとちょっとの後悔だけは大量にある。


 ゆるく読んでくれれば、それで十分だ。 

 

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