第2話 久々に行った乳ガン検診で
夫であるおいたんと結婚して三年間、私は慣れ親しんだ土地を離れ、隣の市のアパートで暮らしておりました。
その間、ガン検診ってどこの病院に行ったら良いのか分からなくて、乳ガン検診も子宮ガン検診も、何も行かなかったんです。これにはけっこう不安を感じていました。
なので、結婚四年目で私の実家に二人で入った時、嬉々としてガン検診に行きました。乳ガン検診も、そんな軽い気持ちで行ったものでした。
私の年齢だと乳ガン検診は二年に一度のマンモグラフィーで、私は「終わったらカフェで何飲もうかな?」等とかなり呑気な感じで検査に臨んでいたのです。
所が!
マンモグラフィーが終わったら、即診察室に呼ばれました。
「あれ? 結果は郵送じゃないのかな?」
普通にそう疑問に思いました。ここのクリニックは親切にも先生の問診があるのかな?
私はどこまでも呑気でした。
「画像にしこりが映っているので精密検査が必要です。エコーの予約をして帰って下さい」
ま、ま、ま、まさかの要精密検査!?
呑気だった私が急に神妙な面持ちになりました。これはちょっと怖いやつだ。
言われるがままエコーの予約をし、当日までドキドキで過ごしました。
エコーの日は、同時にしこりに針を刺してしこりの属性を調べる検査が行われました。
「きっと良性だ。うちの家系に乳ガンの人はいない……!」
私はそう自分に言い聞かせました。結果は一週間ほどで出るらしいです。結果を聞く日の予約をして帰宅しました。
結果を聞く日を間近に控えた日、私のスマホに着信がありました。乳腺クリニックからです。
「検査の結果、悪いものが出ているらしく時間が掛かっています。少し日程をずらさせて下さい」
悪いものぉぉぉ!?
悪いものって何!? しこりで悪いものって言ったらガン一択じゃない!? 嘘でしょ!?
というわけで、ビビった私は、結果を聞きに行く場に母を同伴しました。やはりここは女同士で……!
私は当日までビビり散らかし、メンタルも不安定になっていました。そりゃ、いきなりガンかもしれない現実を突きつけられたら動揺しますって!
そんなビビり散らしている間に、結果を聞く日がやって来たのです。
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