茜色のミラージュ
みぃ
泡沫
泡沫
あの夏は まるで
陽炎が揺らす
幻のように 儚い
静かに暮れる
水平線のオレンジを
ふたりで いつまでも
まぶたに焼きつけていた
私の 夏は
気配もなく 始まった
思いがけず あの日の出会い
一瞬で心臓が 飛び出すかと
慌てて 胸をそっとおさえる
あなたは 切れながの目を
射るように 私に向けて
たった5秒の間
見つめ合う それだけで
世界のすべてが 十分だった
あぁ、このまま胸が苦しくなって
あなたの瞳の奥へ
泡ととけてゆく
茜色のミラージュ みぃ @miwa-masa
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