第19話神々との戦
~~メノウ視点~~
メノウは神界へと飛ばされていた。
そこには何千何万の剣や槍が突き刺さっていて荒野の台地が広がる、そこは戦神サシャガがいる。
戦の間であった、メノウは目の前にいるサシャガに話しかけた。
メノウ:「…戦神サシャガ、お前は何のために第二次ガイア大戦を起こして主人公を殺した?」
サシャガ:「選別だがではこちらからも問おうお前は主人公か?」
メノウはその問いに少し考えた。
そもそも主人公が50人いて真の主人公など決まっていない。
なら誰が主人公なんだ?と考えた、ある結論が出た。
メノウ:「俺は正確に言うと主人公ではない、また英雄でもない」
サシャガ:「ならなんだ?」
メノウ:「一人の人間だ」
サシャガ:「そう、正解だこの物語のサブタイトルを考えてみよう」
メノウ:「うん?あぁ」
サシャガ:「ネェイトガイア群像譚-人々が織りなす物語-だ何か引っ掛かる点があるだろう?」
メノウ:「あーなるほど…人々が織りなす物語と書いているのに主人公とは書いていない」
サシャガ:「そう、英雄とも主人公とも書いていないんだそれは読み手が勝手に解釈した本当は人々だから主人公とも英雄とも違うんだ」
メノウ:「まぁそんなメタ的な話しは置いとこうか」
サシャガ:「メタ的ではなく真実だ、この物語では真の主人公は誰一人としていない真実として主人公補正という死なない保障はないからな」
メノウ:「まぁ確かに…このネェイトガイアでは主人公は誰一人としていないってことになるな」
サシャガ:「それとだ、メノウは俺ら十二柱の神々が作ったと勘違いしているだろう?」
メノウ:「うん?まぁそうだけど」
サシャガ:「神もまた人間だ、それに神々は人間が何かにすがりたいと思われて作られたんだ所詮人間のいいように作られているだけだ」
メノウ:「…戦わないのか?」
サシャガ:「面倒だと言ったら?」
メノウ:「諦めて帰るとする」
サシャガ:「そうか、なら帰れ」
メノウ:「マジかよ、戦うために来たんだけど…」
サシャガ:「だってさ、もう戦うの飽きたよ」
メノウ:「それでも、戦神なのか?」
サシャガ:「だからね、帰れお前の不戦勝でいいからな」
メノウ:「何か理由はあるんか?」
サシャガ:「あるある、ちょっと今から寝るからさ」
メノウ:「あーわかったよ」
メノウは神界からしょうがなくブルタリガナ合衆国首都ブルガナへ帰還した。
彼は宿へ戻るとビルグリアランド連合王国のマコウグナ島の主人公達の魂を返した。
そして、メノウは吸収した主人公達の力を元のままに死んでいった主人公達を生き返らせた。
メノウは宿の一室で呟いた。
メノウ:「神々もまた人間だ、別に世界を動かすなんてしないかな」
彼は死神としてネクロマンサーとして一人で主人公ではなく一人の人間として人生を歩むのでした。
メノウの物語は幕を閉じて他の主人公達の物語も幕は閉じた。
真の主人公はこのネェイトガイアにおいてはいない、所詮主人公も英雄も一人の人間だ。
だから死ぬときは死ぬし生きる奴は生きる。
それが人生である、それがネェイトガイアである。
短いけどここで第十九話神々との戦は終了。
次回最終話ネェイトガイア群像譚-人々が織りなす物語-
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