第11話誰も死なさせない
~~アザレア視点~~
デルタゼルアナ帝国首都デルナタの宮殿にて。
アザレアはデルタゼルアナ帝国の皇帝デルゼアの手伝いをしている最中。
一人の兵士が執務室に入ってきて報告してきた。
兵士:「大変です!デルタゼルアナ帝国南部にて時空の歪みが発生して異世界の門が出現してそこから剣神グルーシュと剣王リダスターが出てきました」
デルゼア:「それは本当か!?」
兵士:「はい!その二人が現れた後異世界の門が閉じられて我が国だけに起きた現象です!その諜報員によるとハースハードから来た者だと言うことです!」
デルゼア:「くっどうすればよい?アザレアよ」
アザレア:「私が前線で相手をし亜鉛にサポートさせますそして全軍は首都防衛に徹してください」
デルゼア:「わ、わかった」
兵士:「それと、デルタゼルアナ帝国北西部から波のように押し寄せてくる白炎オーガとガイアンメイデンが150万体ほどです」
アザレア:「…冒険者を動員しましょう、全ての冒険者です依頼を高額で出して国債も発行しましょう父上」
デルゼア:「あぁわかった」
即座にデルタゼルアナ帝国軍聖騎士部隊と魔導士部隊合計100万人が首都に集結してアウィンとアオサゴとアザミも含めた冒険者総勢10万人が
白炎オーガとガイアンメイデン150万体の対処に回りアザレアと亜鉛が首都で剣神グルーシュと剣王リダスターを待つのだった。
この配置は2時間後に完了してこのデルタゼルアナ帝国の状況にガイア国際連合が議会を開き即座に支援が決められるが
デルタゼルアナ帝国はこれを拒否してデルタゼルアナ帝国の外交官は我らだけでやる!各国は我が国が失敗した後の対処を頼むと言って
帝国は全力防衛に徹することにして国民も義勇軍を100万人規模で作り首都に50万人、軍事都市デスピアに30万人要塞都市デルストポリスに20万人。
史上最大の総力戦体制が4時間で構築されてあらゆる物資が国民の下で全て防衛に投入して後は待ち受けるのみとなった、攻めてきた敵に絶望を帝国に栄光あれ!
~~アウィンとアオサゴとアザミ視点~~
アウィンとアオサゴとアザミの三人は他の冒険者10万人と共にデルタゼルアナ帝国北西部で待ち構えていた。
アウィン:「二人とも数は敵の方が上だ準備はできた?」
アオサゴ:「あぁギカノトサウルス100体召喚完了だ」
アザミ:「フェニックスは預かられせて白炎オーガ10体配置完了」
アウィン:「ここにいる冒険者達は依頼のためではないことをわかるな?」
アオサゴ:「あぁわかっている」
アザミ:「もちろん」
アウィン:「ここにいる同志達は愛すべきこの帝国のために無償を承知で金など要らず死ぬ覚悟がある奴らだけがいる!」
すると海から影が見えた、白炎オーガとガイアンメイデン150万体が押し寄せてきた。
弓矢使いと魔法使い達は遠距離技を使いできるだけダメージを与えるが怯むことなく上陸されて
剣士、槍盾戦士、ハンマー使い、狂戦士、二刀流剣士の前衛5万人が一斉に突撃し激戦が巻き起こり
アザミの白炎オーガ10体も出撃させてアオサゴが召喚したギカノトサウルス100体も一斉に突撃して
他のテイマーや召喚術士がデスワームと銅ゴーレムとスケルトンを突撃させて魔法使いに弓矢使いとアウィンも全力で
サポートしつつも三時間後には10万人が全滅してアオサゴとアザミはアウィンに向かって言った。
アオサゴ:「行ってくる」
アザミ:「生きてまた会おう」
アウィン:「え、おい待って」
アオサゴとアザミはアウィンの話を聞かずに残り白炎オーガとガイアンメイデン50万体に突撃して25万体を撃破するも
アオサゴの攻撃無効が貫かれてダメージを受けて瀕死となアザミも体力が尽きて倒れてしまうアウィンは超級魔法で善戦するも
残り白炎オーガとガイアンメイデンが1万体になるまで削るも魔力が切れて倒れてしまう。
次の瞬間白炎オーガとガイアンメイデン1万体が一閃の斬撃で全滅させた、斬撃を放ったのはアイビーであった。
たまたまアイビーが医療師として派遣で来たのだそしてアイビーは短剣で一万体を全滅させた。
そしてアイビーはアオサゴとアザミとアウィンを治療させて倒れた10万人の冒険者達も低い確率だったが全て蘇生させて復活させてあげた。
そしてアイビーは何も言わずにどこかに行ってしまった。
2時間後三人が目を覚まし冒険者達も目を覚ました。
アウィンは不思議に思った。
アウィン:「…なんで僕たち生きているんだ?勝ったのか?それとも誰か助けてくれたのか?」
アオサゴ:「そうかもな」
アザミ:「誰かはわからないけどいつかはお礼したいね」
三人と10万人の冒険者達は知らない、アイビーというワーラニスクの主人公であり知られざる英雄が助けたということ。
~~アザレアと亜鉛視点~~
アザレアと亜鉛はデルタゼルアナ帝国首都デルナタで剣神グルーシュと剣王リダスターを待ち構えていた。
一時間後には剣神グルーシュと剣王リダスターが到着してアザレアが二人の前に立った。
亜鉛はアザレアのサポートに回るため城壁の上に立ちアザレアはグルーシュとリダスターに向かって言った。
アザレア:「この国も決して壊させない、誰も死なさせない」
グルーシュ:「いいだろうかかってこい本気で行くぞ」
リダスター:「了解」
亜鉛がアザレアに全ステータスに1200の補正上昇を乗せた、次の瞬間グルーシュとリダスターが切りかかりアザレアは二つの
剣を一つの聖剣で防御するも二つの剣の力に圧倒されて受け身が崩れるもアザレアは即座にグルーシュとリダスターの裏に回るも
リダスターがアザレアの聖剣を防御してグルーシュが剣術世界切断を決めるもアザレアは分身するように回転切りをしてグルーシュとリダスターを
吹き飛ばして世界切断を無効化させてするとリダスターが一瞬でアザレアとの距離を詰めて剣術ソードラッシュを食らわせて
アザレアは傷だらけになり更にグルーシュが剣術空間切りを発動して空間を切ってアザレアを瀕死に追い込むも亜鉛の魔法により
即座に完全回復してアザレアは能力を発動して筋力に10万の補正上昇が乗りグルーシュとリダスターに向かって
剣術アルテマを発動して聖剣を分身して分身の聖剣が数十個現れてグルーシュとリダスターに傷を負わせた。
だがグルーシュとリダスターは連携技でアザレアを圧倒してアザレアを三時間で瀕死にさせてグルーシュとリダスターが
最後のトドメでアザレアに剣を突き刺そうとした次の瞬間光の柱がアザレアに降り注ぎ戦神サシャガの力を一時的に授けられて覚醒。
アザレアは即座に再生して衝撃波でグルーシュとリダスターを吹き飛ばして分身してグルーシュとリダスターを相手にできるようになった。
アザレアに向かってグルーシュは剣術世界切断をリダスターは剣術空間切りを撃ったすると
世界と空間が同時に切断されてアザレアは一回消滅するも生き返り世界と空間が切断されたところは元通りになりアザレアは12柱の神々から一時的に力を授けられた。
そしてアザレアはグルーシュとリダスターに向かって剣術世界切断を使って世界からグルーシュとリダスターを切断したことにより
グルーシュとリダスターは倒れて世界は切断されたところが元通りになりアザレアは十二柱の神々の力が切れてその場でアザレアは気絶した。
アザレアが気絶すると心配そうに亜鉛が駆けつけてきてアザレアを宮殿の部屋で寝かした。
亜鉛は通信魔法でデルタゼルアナ帝国全土に発信した。
亜鉛:「こちら亜鉛寝ている皇帝デルゼアと王女アザレアの代わりに報告する、アザレア王女がグルーシュとリダスターを討伐した!!そして北西部の魔物大群も撃破したことにより防衛戦勝利!!冒険者並びに国民と軍人達よ、よくやった!翌日報酬が全員に配れるだろう!!」
亜鉛はその通信を切ると宮殿の外からデルタゼルアナ帝国全土に歓声が鳴り響くもう夜なのに宴が開かれて冒険者達が
酒を飲みデルタゼルアナ帝国万歳と叫ぶ声がする。
亜鉛は疲れてそのままアザレアの部屋で椅子に座ったまま寝てしまう。
翌日…国際統合冒険者ギルドからデルタゼルアナ帝国の冒険者達10万人と国民全員と軍人達に2万ゴールドが依頼報酬として配られた。
アウィン、アオサゴ、アザミ、亜鉛は疲れて更に翌日に目を覚ます。
三か月後にはアザレアが起きたそこはアザレア自身の部屋であり三か月もの間で疲れていた。
彼女の枕元には謎の手紙があったそこにはこう書かれていた。
「アザレアへ、君は十二柱の神々の力があの戦いで一時的に授けられて今はないが後遺症として剣王リダスターと剣神グルーシュの力がアザレアに授けられた勝手ながらすまない戦神サシャガより」
と書かれているのを見て棚に置いた。
彼女に剣王だろうが剣神の力が授けられるとか知らないのだ。
アザレアはいつも通り皇帝デルゼアの執務室に入るとデルゼアがアザレアに向かって話しかけた。
デルゼア:「アザレア、強敵に勝ったらしいじゃないか良くやった」
アザレア:「はい勝ちましたけど大丈夫ですか?目にくまが出来ていますけど?」
デルゼア:「大丈夫だよ、それに何か起こった様な感じだけどうしたんだい?」
アザレア:「えぇとあの戦いで戦神含む十二柱の神々の力を一時的に授けられて戦が終わった後力が消えて倒れてそしてその後遺症に剣王リダスターと剣神グルーシュの力を得たんだよ」
デルゼア:「なるほど…それぐらい全員に発表していいんじゃないかな元から強いしランキングも変わらないだろう」
アザレア:「え?いいの混乱するんじゃないの?」
デルゼア:「剣の神と剣の王と戦って勝ったんだそれぐらいの報酬があっていいんじゃないか?」
早速デルゼアは通信魔法を使い他国の指導者に連絡してアザレアが剣王リダスターと剣神グルーシュの力を得たと報告した。
するとワーラニスク共和国、キルアテアルマ国、ドストリア連邦、ネアストポリア神王連邦国、ブルタリガナ合衆国、レディオン共和国連邦、ビルグリアランド連合王国
この国々から満場一致で剣王と剣神を倒した英雄だそれくらいの力と報酬があって当たり前だろうときた。
世界各国は剣神や剣王ではなく王女としての剣聖としてデルタゼルアナ帝国の英雄と称された。
その異名は一気に広まって隠すのではなく堂々と報告して国民は混乱もせずに当たり前として受け取った。
これは戦果としての当たり前の報酬であった。
彼女はその剣王と剣神の力を拒絶はしていない、何故ならば現実は拒絶しても意味がないからだ拒絶しても疲れるだけ
ならばいっそのことその現実を受け入れるしかない。
アザレアは魔導士部隊と訓練している亜鉛の所に来ていた。
亜鉛はアザレアに気付くと話しかけてきた。
亜鉛:「体調大丈夫?」
アザレア:「もう大丈夫だよ」
亜鉛:「なら良かった、それとガイア国際連合からプレゼントというなの100万ゴールドが報酬として国庫にぶち込まれたみたいだな」
アザレア:「へぇーそうなんだ」
亜鉛:「まぁとにかくアザレア、英雄になったみたいだな」
アザレア:「嬉しいは嬉しいけど帝国の国力再生の方が最優先だよ」
亜鉛:「ぶれないな」
アザレアは英雄となっただが彼女はあまり気にしてはいなかった。
英雄は自分のことを英雄とは呼ばない真の英雄は民衆から国民全員に称されてなるものだ、それをアザレアはなした。
デルタゼルアナ帝国の国民達はアザレアを異名でこう呼んだ。
The Greatest Heroic Princess in History(史上最高の英雄王女)
皇帝デルゼアは大いにアザレアに期待すると共に帝国の国力再生に力を注ぐことにした。
~~アウィンとアオサゴとアザミ視点~~
アウィンとアオサゴとアザミの三人は防衛戦時に全滅した時に全員を蘇生させた存在が知りたくて
デルタゼルアナ帝国から出てワーラニスク共和国首都ワーラニアに到着していた。
アザミ:「…なんでワーラニスク共和国に来ているんだけ?」
アウィン:「だってさ気になるじゃん回復と蘇生をさせた存在が」
アオサゴ:「確かに気になるな」
三人はワーラニアを歩いているとある医療院が目に入った。
気になってその医療院入るとそこには一人だけ医療師がいた。
その医療師は三人に向かって言った。
アイビー:「何か怪我でもしましたか?」
アウィン:「いえ、気になって入っただけです」
アイビー:「そうなんですねでは自己紹介しますね、私の名前はアイビーレベル1000の元SSSランク冒険者にしてランキングは8位だけどこの通り医療師しています」
アオサゴ:「医療師でレベル1000って凄いな」
アイビー:「まぁそれだけですね」
アウィン:「あの、一つ聞きたいんですけど…あのデルタゼルアナ帝国防衛戦にいましたか?」
アイビー:「はい、デルタゼルアナ帝国の10日前の派遣要請に応じていって冒険者達10万人を蘇生させましたね」
アウィン:「凄いですね…」
アイビー:「医療師として当たり前のことをしたまでです」
アウィン:「あの時はありがとうございました、それでは失礼します」
アイビー:「はい」
アウィンとアオサゴとアザミは医療院を出て用事が終わりデルタゼルアナ帝国へと帰っていった。
~~アザレア視点~~
アザレアは着実にデルゼアの手伝いをしつつ帝国の国力再生を確実に進めていった。
まずデルタゼルアナ帝国の制限経済を自由経済に変更するも危険物や違法薬物の取締を強化。
更に世界各国との貿易協定締結して道を土で舗装し冒険者ギルドとの連携も強化した。
町や村や他の都市に情報網を通信魔法で繋ぎ更には各地に医療院を建てて医療師を国で雇い、
軍事方面では先の防衛戦の影響で国民が志願してくれて兵力が一気に500万人にまで増大して
軍事予算が国債が発行されて補う形で増額されて武器も新しくなりオリハルコンやミスリルの剣や防具となった。
結果的に経済力はキルアテアルマ国を追い抜き一位になり軍事力は5ヶ月で兵力が1700万人到達して軍事力が二位となった。
デルタゼルアナ帝国は合計で8ヶ月の月日を投じて国力が再生して大戦以前いや大戦以上の時を取り戻した。
孤立無援ではなく各国の力があってこその成り上がりを果たした。
アザレアはデルゼアの執務室でデルゼアはアザレアに向かって言った。
デルゼア:「ようやく、帝国の再生が完了したな」
アザレア:「そうですね、でも皇帝である父上が頑張ったから今があるのですよ私は力を貸しただけです」
デルゼア:「…そうだな、アザレアよ」
アザレア:「なんですか?」
デルゼア:「我は後はお前と亜鉛に託すとしよう」
アザレア:「…!」
デルゼア:「この老いぼれはとっとと退場して最強タッグに託すとしよう」
翌日…デルゼアが辞任して後は後継者である亜鉛とアザレアに託されて戴冠式と結婚式が同時におこなわれた。
亜鉛とアザレアはついに結婚し戴冠もして亜鉛は皇帝にありアザレアは女王となった。
こうして亜鉛とアザレアはハッピーエンドで締めくくられこれからも末永くお幸せになるのでした。
アウィンとアオサゴとアザミもハッピーエンドとさせていただきます。
これにてデルタゼルアナ帝国編は終了、いつかは再登場するだろう。
第十一話誰も死なさせない-完-次回第十二話軍事国家ブルタリガナ合衆国
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