第8話宗教国家ネアストポリア・十二国
~~ネアストポリア・十二国の解説と五人の主人公~~
ネアストポリア・十二国と聞いて、この国は十二の国の集合体と思ったでしょうですが違います。
十二国はこの世界の十二柱の神々を国民全員が信仰している多神教国家で十二柱の神々の十二から取っております。
ここで五人の主人公についても紹介します。
各地の宗教を広めたり祈りを捧げたりする職業巡礼者のリアスゲート。
無神論と平等主義を広めるも無神論国家にしか広めれずネアストポリア・十二国では広めれない職業思想伝道者のアイリスクォーア。
自分の思想である静的主義(他国に関与しない非拡張主義)を広める職業思想家アウイナイト。
職業聖職者・神官であり大神官の後継者候補アゲラタム、職業大神官のアサガオ。
これら五人でありメタ的に言うと作者にとってこの国は扱いづらいなので完全主観で行きます。
~~リアスゲート視点~~
リアスゲート、彼は主にネアストポリア・十二国の十二柱の神々を信仰して広めている。
彼はネアストポリア・十二国大宗教都市サバァンカを観光しており巡礼者とは名ばかりの
観光客であったがこの国は十二柱の神々信仰が根付いていることから広める余地がない。
ルネサンス様式で出来た、建築が並び所々にゴシック様式の建築物もある。
特に中央にそびえ立つ大聖堂スアスターに訪れる人は多く街は良く清掃されている。
リアスゲートはサバァンカにある一つのベンチに座り街を見渡すように呟いた。
リアスゲート:「建築物は凄くかっこいいんだけどな…少し宗教国家の厳しさが出ているんだよな…」
彼にとって、巡礼者という職業は飾りの職にすぎないむしろ旅人に等しい職業だ。
だがこの主人公は何かを変えようとはしないむしろ世界を見ることであるがそれは決して観測者的ポジションではない。
人々は十二柱の神々の巨像に祈りを捧げるだがそれは決して神に届いているとは限らない。
神とは人間が作り出した虚像と彼は思っているがこの世界には神は存在する。
だが全員助けるとは限らない今まで死んでいった主人公達の様に自分自身の手で変えるしかないのだ。
巡礼者でもあり無神論に近い考えを持つ彼は矛盾そのものだがそれはそれで面白いものだろう。
リアスゲートはベンチから立ち上がりこう言った。
リアスゲート:「この世界で俺がやれることはなんだろうな…」
そう言った瞬間火山噴火の影響で火山灰が降りそそいだ。
カルスナバルク大陸、それがネアストポリア・十二国が治める大陸の名であり世界唯一の火山地帯だ。
リアスゲート:「また火山噴火か…神ではないなただの自然現象だ…くだらない」
~~アイリスクォーア視点~~
アイリスクォーア、彼は無神論と平等主義を広める思想伝道者。
つまり共産主義を広める者だがネアストポリア・十二国で広めているが全然広がらない。
ワーラニスクと同じく深く根付いてしまった制度や信仰や思想は中々変えることはできない。
彼はネアストポリア・十二国の大宗教都市サバァンカで無神論と平等主義を語っていた。
だがそんな言葉を聞く人は誰一人としていない共産主義の思想など言ったぐらいで容易に考え方を変えない。
少し聞いてまた通り過ぎていくそれの繰り返し少し聞いて聞き飽きて皆去っていくアイリスクォーアは呟く。
アイリスクォーア:「少し聞いて皆去っていく…こんなのやる意味あるのかよ…」
彼もまた自分自身の職業に疑問を浮かべていた。
共産主義や民主主義や資本主義これらは所詮人間が考えた産物だそれらの考えが交わるとそれを矛盾と言う。
それぞれの思想には良いとこ悪いとこがあるのに人によっては全てを批判するはっきり言って時間の無駄。
アイリスクォーアはそう考えていた。
彼はこう呟いた。
アイリスクォーア:「やはり平和では解決できないのか?革命しかないのか?」
その考え方は余りにも野蛮だった。
すると火山噴火の影響で火山灰が降りそそいだ。
アイリスクォーア:「これは神の仕業ではない自然現象だ…くだらない」
そう呟いた。
~~アウイナイト視点~~
アウイナイト、彼は静的主義を広めている思想家だ。
だがそんな思想も中々ネアストポリアでは広まらない、彼はネアストポリア・十二国の大宗教都市サバァンカにいた。
ここでも思想が広まらない、非拡張主義を謳う静的主義など興味を引かない彼もまたこう呟いた。
アウイナイト:「…広まらない、この国はあまりにも宗教が根付いてやがる…いっその事内戦を引き起こしてこの国を混乱させれば…いいんだがな…はぁ」
そう呟いても通り過ぎる奴らには届かず、アウイナイトはベンチに座った。
すると両隣に二人の人物が座ってきた、リアスゲートとアイリスクォーア二人は俯いて疲れた顔をしていた。
三人は他人だが三人とも疲れた顔をして俯いていた、すると三人同時にこう呟いた。
アウイナイト&リアスゲート&アイリスクォーア:「この国あまりにも自分自身の職業に向いていない」
三人は驚愕した様に顔を見合わせえと言った。
アウイナイト:「えぇとあなた方の名前と職業を教えてくれます?僕の名前はアウイナイト職業は思想家です」
リアスゲート:「名前はリアスゲート職業は巡礼者…代わり映えもないクソみたいな職業だ」
アイリスクォーア:「名前はアイリスクォーア職業は思想伝道者、しょうがなく選んだこの国には不向きすぎる職業だ」
アウイナイト:「どれも批判的なんですねまぁ俺もこの国は宗教が根付きすぎて自分の思想が通らないんですけどね」
アイリスクォーア:「もういっそのこと革命起こすか」
リアスゲート:「そうだな」
アウイナイト:「本気か?」
アイリスクォーア:「…あぁしよう誰が欠けてもいいこの宗教国家を時間を掛けて破壊する」
リアスゲート:「わかった協力しよう」
アウイナイト:「しょうがないわかった」
三人はそれぞれ違う思想を持ちながらも宗教国家ネアストポリア・十二国の革命に協力した。
共通の敵がいれば人間は協力する、だが時には敵となる時があるだろう。
~~アゲラタムとアサガオ視点~~
アゲラタム、彼女は大神官の後継者候補にして職業は聖職者・神官の不老不死者である。
その見た目は神も愛する見た目と周囲に言われるほどだが彼女はそんなの気にせずに聖職者・神官の両方を
両立するほどで神聖魔法が使える次の大神官候補でもあった彼女は大神官であるアサガオと会話していた。
ネアストポリア・十二国首都ネストアポリスの中央大聖堂にて。
アゲラタム:「なぜアサガオは20歳という若い歳なのにもう次の後継者を私にしたんですか?」
アサガオ:「10歳の頃から大神官していたしもうそろそろ自由になりたいからね」
アゲラタム:「なるほど、そういう方でしたね」
アサガオ:「全く、今日も仕事で忙しいんだから真面目にやってね」
アゲラタム:「はい」
この二人は親友同士だがこの二人はとある三人が革命というなの内戦を引き起こすなど知るよしもなかった。
~~アイリスクォーアとアウイナイトとリアスゲート視点~~
大宗教都市サバァンカの違法武器屋で三人は短剣を安く購入して、サバァンカ西部にて三人は行動を開始した。
無抵抗で武器すら持っていない市民達は突き刺していき虐殺していった。
ある者は首を切られある者は腹を刺されまたある者は心臓を貫かれて死亡した。
三人はサバァンカの警備隊が来る前に逃走して警備隊は間に合わずこの事件をサバァンカの虐殺事件と名付けて
他の神官に一部の者を蘇生させた所犯人を特定できて犯人はアイリスクォーアとアウイナイトとリアスゲートの
三人が蘇生させた被害者の証言によってばらされて即座にその報告はネアストポリア政府にも届き三人は重要指名手配された。
その報奨金はおよそ300万Gにかけられてその額はホームレスが一発逆転で貴族になるレベルで捕まえた人には男爵が授けられる。
なんとも高い報酬となっており三人はネアストポリア・十二国の首都の冒険者ギルドで逮捕依頼が出されるほどだった。
三人はホームレスがいない路地裏で隠れて会話していた。
アイリスクォーア:「よし、サバァンカの西部の市民は半分殺せて金も奪った」
リアスゲート:「犬耳族という肉壁を売ってくれるワーラニスク王国は無くなってしまったから肉壁を確保できないな」
アイリスクォーア:「確保できると思うぞネアストポリア・十二国のサバァンカには一人だけ奴隷商人がいてそいつが売ってくれるらしい」
リアスゲート:「それは耳寄りな情報だなよし行くか」
アウイナイト:(こいつら本当に倫理的に大丈夫なのか?はっきり言ってこいつらとは合わないし内戦を引き起こせない…)
アウイナイト:「な、なぁ」
リアスゲート&アイリスクォーア:「なんだ?」
アウイナイト:「これは俺たち影人族の問題だ、他の種族まで巻き込んでしかも肉壁だって!?お前らは少し倫理観を学べよ!俺はこのチームから離脱する」
アイリスクォーア:「離脱?お前は何を言っているんだ?お前既に同族を大量に殺したもうお前は後戻りできない」
リアスゲート:「そうだぞ後戻りはできない、どうせ死ぬだけだ」
アウイナイト:「…お前らはもう信用できない」
アイリスクォーア:「お前も俺ら三人も社会的に信用されないと思うぞ」
リアスゲート:「アウイナイト、お前が逃げようとするなら俺ら二人はお前を殺す」
アウイナイト:「くっ…わかったついていくよ」
アイリスクォーア:「よし、それじゃあ奴隷商人の所へ行くぞ!」
アウイナイトは小さく静かに呟いた。
アウイナイト:「この鬼畜野郎共とは一生仲良くできないいつか殺してやる…」
三人は奴隷商人の所へ向かい無事にばれずに奴隷商人の所へ着いた。
そこは薄暗く犬耳族奴隷の怯える声だけが鳴り響いてきた、すると奴隷商人は三人に気付き話しかけた。
奴隷商人:「新しいお客だね、探している商品はどの犬耳族いや商品かな?」
アイリスクォーア:「全部買いたいです」
奴隷商人:「全部かそうなると1000Gだここには100人いるどうぞ肉壁やら肉にして食ったりしてください」
アイリスクォーア:「それはどうもありがとう」
三人は犬耳族を100人連れてその100人に短剣を持たせた、すると犬耳族の一人が言った。
犬耳族:「なんで…短剣を持たせるんですか?もしかして人殺しや肉壁にでもするのですか?」
リアスゲート:「あぁそうする、お前らは黙って従え」
その言葉に犬耳族達は黙った。
三人は犬耳族達を連れてもう半分いる市民に向かって犬耳族達を出撃させて突撃させ続々と殺していった。
一時間後には守備軍も到着して三人も参戦して戦い守備軍を壊滅させて撤退させてサバァンカ西部の市民は全滅させた。
犬耳族は半分が戦死して三人は犬耳族の遺体を盾に使いそのままサバァンカ都市の北部へと突入して犬耳族達を率いて
そのまま北部の市民を全滅させて犬耳族も市民の反撃で全滅した。
三人はまた隠れて会話していた。
アイリスクォーア:「ちっ、犬耳族は使い物にならなかったな」
リアスゲート:「簡易の盾は出来たんだこれで多少の攻撃は防げる」
アウイナイト:「……」
アウイナイトは黙ったまま俯いてた、そしてようやく気付いた自分が後戻りができないほどやらかしてしまったと。
~~アサガオ視点~~
大神官であるアサガオは他の神官達の報告を聞いていた。
大宗教都市サバァンカにてアイリスクォーアとリアスゲートとアウイナイトらが市民を虐殺して北部と西部は市民は全滅した。
との報告を受け取りアサガオはこう言った。
アサガオ:「これはネアストポリア・十二国だけで解決しなければならない、三人に神の鉄槌を下さなければならない」
続けてアサガオは言った。
アサガオ:「ネアストポリア聖騎士団とネアストポリア軍合計150万人という全戦力を動員して三人を打ち倒せこれ以上被害を拡大させたらダメです」
神官達はそれについて満場一致で承諾してネアストポリア聖騎士団30万人とネアストポリア軍120万人をサバァンカへ派遣した。
それに乗じて市民達が義勇軍を編成して10万人規模となりサバァンカへ出撃した。
戦争ではなく被害拡大防止の為の処置として出撃された。
第八話宗教国家ネアストポリア・十二国-完-次回第九話神聖国家ネアストポリア神王連邦国
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