とても洗練された、とても美しい「ざまあ系」小説

 読む前に感じていた印象は一次関数(題やあらすじからそのような印象を抱きました。独立変数は「経験値」で、従属変数は「好感度」と考えると、とても面白い題名だなと思いました)。
 読んでいる最中に感じていた印象は『神はサイコロを振らない』でした(最新話まで到達できていないため、あまり穿った見方はできません。ご容赦ください!)。

 ともかく本作の感想を以下に記しておきます(第10話までの感想)。
 文章に最も魅力を感じました。
 ある場面ではヒロインたちの悲劇に優しく寄り添い、ある場面では主人公の燃ゆる野心を明示し、またある場面ではヒロインたちの救済を象徴的に描き切っておられました!

 つまり情景描写と心理描写がとても「洗練」されているために、物語全体が「美しく」輝いているのだと思います。
 だからこそヒロインたちへの「同時プロポーズ」に強い説得力があり、カタルシスがあるのだと思いました。

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