第5話 僕の家庭環境について
5 僕の家庭環境について
僕の家は母子家庭で、お父さんは、僕が5歳の頃に交通事故で亡くなったみたい。
詳しいことは、お母さんは教えてくれないけどお父さんは、とっても偉いところに努めていたようで貯金もそこそこありました。
僕の兄弟は、兄である有機6歳、弟の小太郎4歳と妹の愛子1歳の3人兄弟でお母さんを含めて4人で暮らしています。
最近お母さんが働き始めました。
お母さんは朝早く弟の小太郎と妹の愛子を連れて保育園に行きます。僕は、家の戸締りをしながら一人学校に向かいます。
お母さんの帰りが遅いときは、僕が弟と妹を迎えに行って帰っていきます。
妹を乗せるベビーカーは、保育所に置いて僕が来た時に使えるように配慮してくれました。
お母さんは、基本的に朝から晩まで仕事があるので僕が家事をすることが多いです。
お母さんの給料はあまり多くないので、毎日節約しながらどうすれば安い食材が買えるかを考えながら買い物をしています。
そういう事情を知った近所の方々やよく利用する商店街の方々からお裾分けやサービスをしてくれることがわりとあり、僕はとても助かっています。
ただ、近所の人にはあまり良く思わない人もいるようで陰口を叩かれたり、学校のクラスメートには僕をいじめる人たちがいます。
それでも僕は、いじめに負けないよう弟や妹を守れるような強いお兄ちゃんになるんだと気持ちを強くもって過ごしていました。
そんな時に起きた、米騒動でした。
お米の値段が高騰したことで家の家計が圧迫し日々の暮らしに危機感を覚えていたころに僕は、狐のコンちゃんに会いました。
コンちゃんに出会ってからは、お母さんと弟たちに美味しいお米を食べさせたくて頑張ってお米作りに励みました。
そのおかげで、少ないながらも家族に僕が作ったお米を食べてもらうことができました。
その時に家族が言ってくれた「美味しい!ありがとう♪」の言葉は忘れられられません。
これから家族が笑って腹いっぱい過ごせるように僕は、ダンジョン農業を続けていきたいと強く思いました。
追伸:僕をいじめていた子は、担任の先生にこっぴどく怒られていました。
また、保護者も周りの目を気にして引っ越しして行きました。
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