正体不明の天才画家が、初めて人前で取材を許した。衝撃的な始まりだが、その内容はもっと衝撃的。金や時代や人の心に付け込まれたことで、才能を発揮したのはなんとも皮肉な。懊悩たる芸術家の懺悔。いやいやそれでも、紛れもない才能だと思うんですよ。虚像。それすらも芸術的。