第12話 ミチルの新たな従魔
ミチルの50倍の威力の【昇雷】で危うく死んでしまうところだった,神にも近い存在の龍だったがコランの治療で一命をとりとめた。
『ふー死ぬかと思った』
「ふふ、ヘビちゃん大げさね」とミチル。無邪気なだけに、ある意味たちが悪い。
(これからは手加減と言うものを教えてやらねばならんようじゃのう)
しみじみ思うコランだった。
『さてこれからそなたをどうするかだが?』
『ねえじいじ、この大きな蛇ちゃんあたしの従魔にしちゃダメかな?』
「そうじゃのう、用心棒として従魔にしても良いかもしれんのう」
『ギクッ、わざわざ我が用心棒にならずともミチル殿は十分に強いであろうが』
「ギクッてなによ!こんなか弱い、いたいけな美少女をつかまえて!」
『『どこがいたいけな美少女だ‼』』
期せずしてコランと龍の意見が一致した。
『じゃが、龍よ、ミチルを敵に回すよりも味方になっているほうが良くないか?』
『うむ、それはそうなのだが……』
「もう!うじうじしてないではっきりしなさいよ!男らしくないわねえ」
『我が男だとは一言も言ってないのだが……』
「じゃあ女?それともおかま?」
『神に近い我は雌雄の別は無いのだ。良かろう誇り高い我だ。ミチル殿の従魔になってやろうではないか。では我に名前を付けよ』
「名前?もう付けてるでしょ蛇ちゃん」
『いやだから、我は蛇では無くて龍なのだが』
『龍よ諦めろ。お前は神に近いのだろうが神ではあるまい。ならばミチルこそ神だと思うが良いだろう』
『そんな無茶苦茶な……もう、好きにせい』
「決まりね。じゃあお友達に紹介するね。ピーチ、ユニー出て来て」」
「「呼んだー?」」
ペガサスのピーチとユニコーンのユニーが出てくると龍の蛇ちゃんが驚愕する。
『我より上位のペガサス殿とユニコーン殿が既に従魔になっていたとは恐れ入りました』
と言うことで龍は大人しくミチルの従魔になった。なっちゃったのである。
それから空を飛びつつタコ型クラーケンとかイカ型クラーケンを従魔達が退治していった。そしてとうとう陸が見えた。
「ミチルあの陸地に見覚えは?」
「ンーンよくわかんない、あたしが住んでいたのはもっと緑の多い森だったから」
ということだったので、コラン達は空を飛びながら森を探した。
あっというまに陸地は終わって再び海に出てしまった。ここは大陸ではなく島だったのだ。
「蛇ちゃんこの島何と言う島か判る?」
「ふむ、ここはいまだにどの国にも属さぬ無人島だぞ」
龍は人間の言葉を話せるようになっていた。さすが自称神に近い聖獣だがその声は厳つい顔に反して可愛らしいものだった。
「キャー蛇ちゃんの声可愛い!」
「ムムム、だから声に出して言いたくなかったのだ。威厳もへったくれもありゃしねえ」
悪態をついても声が可愛らしいので似合わないのだ。
「コラン殿たちが探しているのは大陸なのかな?それだと今のスピードで行くと10日は掛かると思うぞ」
「蛇ちゃん物知りだねえ」
「当然だ何しろ神に近い龍だからのう」
「それじゃあここに暫く滞在するぞ。岩に打ち付ける波が見事じゃのう。うむこの島の名前を【
決してハワイでは無い。
地上に降りて結界を解くと夏の暑さが押し寄せて来た。遠くに活火山が噴煙を上げている
平地に降り立った一行を待っていたのはパイナップルとかマンゴーとか南国の果物達だった。
「わー甘い美味!」「「ひひひーん」」「うん美味じゃのう」
無人島なら取っていっても構わんじゃろう、帰りの分として半分残して収穫していくぞ」
「「「おおー」」」
暫く行くとそこは天然のさとうきび畑が有った。黄色くなった幹をかじってみると芳醇な甘さが口中に広がった。さっそく収穫して錬金空間で砂糖の生成を行うと、品質の良い黒砂糖から白砂糖迄出来上がった。これなら甘ーいお菓子とか飴ちゃんを作ってあげることが出来るであろう。
ミチルだけじゃなく馬も甘いものは大好きだからな、竜はどうかなと思ったが奴もパイナップルを貪り食って負ったから大丈夫食えるだろう。コランはミチルたちが喜ぶ姿を想像して悦に入っていた。
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