数十兆円規模の放映権料やスポンサー収益によって経済的にも文化的にも巨大な影響力を持つアメリカのプロスポーツ。
その華やかな舞台裏には多くの深刻な問題が潜んでいる。
凄まじい競争を勝ち抜いてドラフトされた才能ある若者達の平均引退年数は短く、怪我の後遺症が引退後の人生を長く苦しめることも多い。
ではオーナーが悪いのかと言えば、必ずしもそうとは言えない。
企業である以上、利益を確保しなければ存続できず、莫大な投資を回収するために(規定された制度を守った上で)商業主義的な戦略をとることは当然だからだ。
ファンの熱狂は夢と感動を生み出す一方で、選手を商品として消費し、オーナーを利益追求へと駆り立てる構造を生み出してしまった。
そういった舞台背景をもとに登場人物たちがそれぞれの立場にたって争っている物語だと思います。
面白い!見よう!