第2話 なんでこんなに覚えてるんだろう

家庭のことはそのうちつらつら書くけれど

とにかく小さい頃のことを

会話とかは覚えてないけれど

どこに行ったよね、何着てたよね

これ買ってもらったよね、

と話せるほど覚えている。


例えば、どこかの公園で撮った写真で

アヒルなんかと遊んでいるものが

残っていたりしたら

どこどこ行ってなにして

泊まったよね、とか


母方の祖母のところに泊まりに行き、

当時盛況だったデパート、

今で言うデパ地下、遊園地とか

連れてってもらい、何買ってもらった


また違ったコトでも

あの時何着ててどんな靴履いて

どこにいたよねとか

鮮明に話せてしまう

なんでそんな覚えてんのって

服の柄、靴の色、

買ってもらったものも

あの時どこどこで何買って

その後どこどこでご飯食べて

なんかしらないけど

おばあちゃん怒ってたよねとか


おぼえている、

なんでかしらんけど


じゃ今それが使えてるかっていうと

全く使えていない

逆になり、環境が変わる、たとえば

転職したりする、

三日前まで一緒に働いてたり

してどんなに仲良しでも

記憶が抜ける、声をかけられても

あなたどなたですか状態、

あらー元気?とか声をかけられ

え?すみません存じ上げないと

正直に言い、気を悪くしてしまった

なんてもうザラで、


お付き合いしていた人の顔も

忘れる、知人にそれを話してみた所

それはあんまりじゃなかろうかと。


いやー、一緒に婚姻関係が

あった相手の顔すらもう忘却、

写真があればああああ

この人こんな顔だったっけ?と

家族に聞いて呆れられた。


ほんとうに私人でなし⋯

でもなんで、昔のことは

鮮明に覚えているんだろう⋯


記憶が鮮明なのと

抜け落ちている話でした。


人でなしすぎて、書いてて

びっくりしている。

加齢になったら、どうなるんだろ⋯




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