「短編」勇者パーティーから役立たずと追放され婚約破棄までされた俺、実は世界唯一の最強結界師でした。隣国で国王直轄になった俺に今さら戻ってこいと言われてももう遅い

夢見叶

短編

 俺の名前はユウト。職業は、結界師だ。


 攻撃魔法なし、回復魔法なし。ひたすら守りに特化した、地味な職業。


 そんな俺は、勇者パーティーからこう言われていた。


「ユウト、お前ってさ、本当に必要なのか?」


 酒場の真ん中。昼間からごった返す冒険者たちの視線が、一斉にこちらに集まる。


 椅子にふんぞり返っているのは、この国の勇者レオン。金ピカの剣と自信満々の笑みがトレードマークの男だ。


「……必要って、どういう意味だよ」


「そのまんまの意味だ。モンスターと戦うのは俺。回復するのは聖女アイリス。支援魔法は賢者ガイル。で、お前は?」


 レオンが、わざとらしく肩をすくめる。


 その隣で、白いドレスに身を包んだ聖女アイリスが、くすりと笑った。


「ユウトさんがするのって、見えない壁を張るだけですよね? 正直、誰がやってるのかも分かりませんし。ありがたみも、全然」


「うむ。実際、儂の攻撃魔法があれば十分だろう」


 老賢者ガイルまで、俺を見下すように言う。


 ……こいつら、本気で言ってるのか。


 俺は喉まで出かかった言葉を飲み込んで、静かに息を吸った。


「俺の結界がなきゃ、今までの戦いだって危なかっただろ」


「そんなの、ただの思い込みじゃない?」


 アイリスが、わざとらしく首をかしげる。


「そもそも、ユウト、今回の魔王討伐の功績分配の件だがな」


 レオンが、立ち上がり、酒場中に聞こえるような声で言った。


「お前の取り分は、0だ」


 酒場が、ざわつく。


「ちょっと待て。いくらなんでも、それは――」


「というかさ」


 レオンが、俺の言葉を遮った。


「お前、パーティーから追放な。今日限りで終わりだ」


 その一言で、酒場は静まり返った。


「……は?」


「聞こえなかったか? ユウト。お前は役立たずだ。足を引っ張るだけの荷物は、いらない」


 アイリスが、待ってましたとばかりに立ち上がる。


「それと、ついでですけど、わたくしとの婚約も破棄しますね」


「は?」


「だから、婚約破棄です。あなたみたいな冴えない結界師より、勇者様のほうがふさわしいのは当然でしょう?」


 酒場の視線が俺に突き刺さる。好奇と嘲笑と、少しの憐れみ。


 ……ああ、そうか。


 こいつらは、俺の結界の正体を、何も分かっていない。


 戦っている間、無意識のうちに張りっぱなしの、自動展開型全体防御結界。

 仲間の位置と状態に合わせて、即時に形を変える、世界に1人しか使えない固有技能。


 それを、「見えないから分かりづらい」の一言で切り捨てるのか。


 笑えてくる。


「……分かった。そこまで言うなら、出て行くよ」


 俺が立ち上がると、レオンは満足げにうなずいた。


「そうこなくちゃな。ああ、それと」


 レオンが、わざと俺の肩を叩きながら、酒場中に聞こえる声で言い放つ。


「お前みたいな役立たず、どこ行っても相手にされないだろうけど、せいぜい頑張れよ」


 酒場中に、嘲笑が広がる。


 俺は振り返らず、そのまま酒場を出た。


 背中に刺さる笑い声を、静かに、全部、心の外に追い出しながら。



 それから数日後。


 俺は王都を出て、辺境へ向かう馬車の中にいた。


 行き先は、隣国グランツ王国との国境近くにある、小さな町リーネ。

 王都より人は少ないが、そのぶん自由度が高いらしい。


 冒険者として登録し直して、のんびり生きていければそれでいい。

 勇者パーティー? 婚約破棄? もうどうでもいい。


 そう思っていた、その時だった。


 馬車の外から、悲鳴が聞こえた。


「モ、モンスターだ! 群れだぞ!」


 御者の叫び。慌てて窓から外を見ると、森の中から牙をむいた狼型モンスターが、10体以上こちらに向かって走ってきている。


「くそ、よりによってロードウルフかよ!」


 護衛の剣士が顔を青くする。


 ロードウルフ。単体でもそこそこ厄介なのに、群れで行動する厄介な魔物だ。


 この馬車の護衛は、そこまで強くない。


 普通なら、全滅コース。


「お客様、隠れてください!」


 護衛が叫ぶ。


 ……隠れる? ここで?


 俺は立ち上がった。


「俺も戦う」


「無理です! 相手はロードウルフの群れですよ!」


「大丈夫。守るのは、得意だから」


 馬車から飛び降りると、狼たちの殺気が、じりじりと肌を刺した。


 距離、およそ50メートル。数は12体。

 全員、こちらを獲物として認識している。


 俺は、息を整えて、そっと右手を前に出す。


「全方位多重結界、展開」


 空気が、ぴん、と張りつめた。


 次の瞬間、俺たちの周囲に、何重もの透明な壁が生まれる。

 それは薄く光りながら、重なり合い、巨大な球体となって馬車と護衛、御者を包み込む。


 ロードウルフたちが、それに気づかないまま、勢いよく突撃してきた。


 ドゴォンッ!


 鈍い衝撃音。狼たちが結界にぶつかり、弾かれ、地面を転げ回る。


「な、何だこれ……!」


 護衛が目を見開く。


「ただの結界じゃない。反射を乗せてる」


 俺は、静かに指を鳴らす。


「さて、今度はこっちの番だな」


 空中に、薄い板状の結界をいくつも生成する。

 それは刃のように尖り、狼たちの周囲を取り囲んだ。


「結界変形。収束」


 俺がそう呟いた瞬間、板状の結界が一斉に収束し、狼たちを内側から押し潰した。


 バキバキと骨の折れる音が響き、ロードウルフたちは、一瞬で沈黙する。


「……え?」


 護衛の男が、口をぱくぱくさせている。


 あっけないほど、簡単だった。


「し、信じられない……ロードウルフの群れを、一瞬で……」


「結界って、守るだけじゃないんだよ」


 形と向き次第で、攻撃にも、拘束にも、何にでもなる。


 勇者パーティーにいた頃は、奴らを守るためだけに使っていたが、本来の使い方を忘れたわけじゃない。


「大丈夫か?」


「は、はい! 本当に、ありがとうございます!」


 御者が涙目で頭を下げてくる。


 その様子を見ていた男が、前に出た。年齢は30代くらい、上質な服を着た商人だ。


「あなた、名は?」


「ユウト。しがない結界師だよ」


「しがない、なんて言葉で済ませていい力じゃない。私はクレイス商会の代表、バルドと申します。ぜひ、一度うちの商会に来ていただけませんか」


「商会に?」


「はい。グランツ王国側の街で、あなたのような人材を求めていましてね。詳しい話は、到着してからでも」


 バルドの目は、本気だ。


 ……まあ、行く当ても特にない。


「分かった。話だけでも、聞いてみるよ」


「ありがとうございます!」



 数日後。隣国グランツ王国、城塞都市ガルディア。


 高くそびえ立つ城壁。王都とは違う、重厚な雰囲気。

 到着してすぐ、俺はバルドに連れられて、とある場所へ向かっていた。


「ここが、王立防衛研究所です」


「研究所?」


「はい。グランツ王国は、周囲を魔物の巣に囲まれていましてね。結界や防御魔法の研究が、国を守る生命線なんです」


 バルドは、扉の前で立ち止まる。


「この国では、結界魔法を使える者は、ほとんどいません。かつて存在したとされる古代結界師の系譜は、とっくに途絶えたと聞いていました。ですが……ユウトさんを見て、確信しました。あなたは、その系譜そのものだ」


「買いかぶりすぎだろ」


「いえ、むしろ控えめですよ」


 そう言って、バルドは扉をノックした。


「バルドです。お連れした方が」


「入れ」


 中から聞こえた声に従って扉を開けると、そこには1人の男と、1人の少女がいた。


 男は、白衣を着た眼鏡の中年。

 少女は、長い銀髪を揺らす、小柄で凛とした雰囲気の子だ。


「王立防衛研究所所長、ラインハルトです」


 中年の男が、軽く会釈する。


「そして、この国の王女殿下、リリア様だ」


「リリア。よろしく」


 銀髪の少女が、わずかに顎を上げて俺を見る。

 その瞳は、真剣そのものだった。


「あなたが、ロードウルフの群れを一瞬で倒したという結界師?」


「まあ、そういうことになるな」


「少し、試させてもらってもいい?」


 リリアの言葉に、ラインハルトが慌てる。


「リリア様、自らお試しなど……」


「いいの。これは、国の命運に関わるから」


 その真剣さに押されて、俺はうなずいた。


「どうすればいい?」


「全力じゃなくていいから、私を守る結界を張ってみて」


 そう言うと、リリアは床に描かれた魔法陣の中央に立った。


 その瞬間、研究所の壁が開き、訓練用の魔導砲が姿を現した。


「おいおい、いきなり物騒だな」


「威力は調整する。絶対に死なない程度には」


「絶対って言い切っちゃうあたり、怖いんだけど」


 とはいえ、やるしかない。


 俺はリリアの周囲に、数重の結界を張った。

 基本構造は、勇者パーティーを守っていた時のものと同じ。ただし対象は1人だけなので、そのぶん密度を上げる。


「いつでもいい」


「撃て」


 リリアの号令と同時に、魔導砲が火を噴いた。


 轟音と共に放たれた魔力の塊が、まっすぐリリアに向かう。


 瞬間、結界が光り、魔力を受け止め、別方向へと流す。

 魔法陣の外側に、何一つ被害は出ない。


「な……」


 ラインハルトが、言葉を失う。


「もう1発。威力を上げて」


「り、リリア様!」


「大丈夫。ね、ユウト?」


「まあ、それくらいなら」


 俺は結界の層をさらに増やし、衝撃吸収と分散を追加する。


 2発目の魔導砲が放たれる。

 さっきより明らかに強い光。それを、結界はあっさりと飲み込み、消した。


 部屋の中は、時間が止まったみたいに静まり返る。


 そして――


「すごい!」


 最初に声を上げたのは、リリアだった。


「これが本物の結界……! こんな制御、誰にもできない。ユウト、あなた、天才?」


「いや、昔から結界しかできないだけだ」


「その結界が、世界で1つだけの宝物なのよ」


 リリアは、真剣な目で俺の手を取った。


「ユウト。お願い。この国を、守ってくれない?」


 その目を見て、俺は少しだけ考えてから、うなずいた。


「分かった。俺でよければ」


「ありがとう!」


 こうして俺は、隣国グランツ王国の国王直轄結界師として迎えられた。



 それから、半年。


 俺はグランツ王国で、忙しくも充実した日々を送っていた。


 国境の砦には、俺が張った持続型結界が展開され、魔物の侵入は激減。

 街の防壁には衝撃吸収結界が刻み込まれ、魔導砲の誤射でも傷一つつかない。


「ユウトさん、本当に助かってますよ」


 砦の隊長が、肩を叩いてくる。


「結界を張り替える頻度も、前の魔法使いの時の1/10以下ですからね」


「それは前の人がサボってただけじゃないのか?」


「いやいや、あれでもこの国では一流だったんですよ」


 そういう会話に、今でも少し違和感がある。


 勇者パーティーでは、当然のように求められ、当然のように文句を言われていた結界。


 ここでは、その「当然」が、ひとつもない。


 やりたいように結界を張れば、感謝される。

 試したいことを提案すれば、研究所が全力で協力してくれる。


 そして何より。


「ユウト、お茶」


 書類に目を通していると、リリアが湯気の立つカップを持ってきた。


「王女殿下が、こんなことをして大丈夫なのか?」


「ここでは王女じゃなくて、リリア。何回言わせるの?」


「はいはい、リリア」


「よろしい」


 半年前の、あの追放劇が嘘みたいだ。


 ……まあ、思い出すと少しムカつくけど。


 そんなある日のことだった。


 研究所に、慌ただしい足音が響いた。


「失礼します!」


 駆け込んできたのは、グランツ王国の使者ではなく――


「第1王国、アルデン王国からの特使だと?」


 ラインハルトが眉をひそめる。


 アルデン王国。俺がかつていた国だ。


 特使は、疲れ切った顔をしていた。

 その背後には、見覚えのある顔もいる。


「……レオン?」


 ボロボロの鎧。かつての輝きはどこにもない。


 勇者レオン。聖女アイリス。賢者ガイル。

 全員、以前とは比べものにならないほど、やつれていた。


「ユウト……本当に、ユウトなのか?」


 レオンが、信じられないものを見る目で俺を見た。


「何しに来た」


 俺の声は、自分でも驚くほど冷たかった。


 特使が前に出て、深々と頭を下げる。


「グランツ王国の皆様。アルデン王国は、魔王軍の大規模侵攻を受けております。勇者パーティーも奮戦しておりますが、防衛が追いつかず……どうか、結界師ユウト殿のお力を、貸してはいただけないでしょうか」


 部屋が静まり返る。


 レオンたちの顔色は、絶望的だった。


 ああ、そうか。


 俺が抜けた後、あいつらは戦場で何度も痛い目を見たんだろう。


 突撃した瞬間、謎の衝撃で軽減されていたダメージは、もうない。

 背中を守ってくれていた不可視の壁も、もうない。


 当たり前すぎて、気づかなかった「守り」が、全部消えた。


 その結果が、この惨状。


「なあ、ユウト」


 レオンが、唇を震わせながら言う。


「悪かった。本当に、悪かった。お前の力を、ちゃんと見ようともしなかった。だから……だから、助けてくれ」


「ユウトさん。わたくしたち、間違ってました。あなたがいないと、何も……」


 アイリスが涙を浮かべる。


 ガイルも、深く頭を垂れた。


「儂の目は節穴であった。謝罪する。頼む、アルデン王国を救ってくれ」


 その姿を見て、昔の自分なら、迷ったかもしれない。


 しかし今の俺は、もうあの頃の俺じゃない。


 ここには、俺を必要としてくれる人たちがいる。

 俺の力を、正しく評価してくれる国がある。


 そして――


「ユウト。あなたの意思を、尊重する」


 リリアが、隣で静かに言った。


「もしアルデンを助けたいなら、私は国王陛下を説得して、できる限りの協力をする。でも、あなたが嫌だと思うなら、この場で断っていい。誰もあなたを責めない」


 その言葉に、胸の奥が少し熱くなる。


 ああ、そうだ。


 俺にはもう、「選ぶ権利」があるんだ。


 昔みたいに、都合よく扱われるために存在しているわけじゃない。


 俺は、ゆっくりと特使たちを見渡した。


「アルデン王国は、俺を役立たずだと言って捨てた」


 静かな声で、事実だけを告げる。


「勇者レオンは、皆の前で俺を嘲笑い、追放した。聖女アイリスは、一方的に婚約を破棄した。賢者ガイルは、それを止めもしなかった」


 誰も、反論しない。


 できないのだ。


「その結果が、今の状況だ。結界も、防御も、何もかも失って、魔王軍に押されている」


「……その通りだ」


 レオンが、しぼり出すように認めた。


「だから、助けてくれ。俺たちの国には、もう、お前が必要なんだ」


 必要、ね。


 その言葉は、半年前の俺なら喉から手が出るほど欲しかっただろう。


 でも、今は。


「悪いけど」


 俺は、きっぱりと言った。


「断る」


 特使も、レオンたちも、凍りついた。


「ど、どうしてだよ!」


「どうして? 自分で分からないのか?」


 俺は、ほんの少しだけ笑った。


「俺を捨てたのは、お前らだろ。今さら都合よく頼ってくるな。そんな虫のいい話、あるわけないだろ」


「で、でも、国が……!」


「俺には、もう守るべき国がある」


 俺はリリアのほうを見た。


 リリアは、まっすぐ俺を見返し、こくりと頷いた。


「グランツ王国は、最初から俺を必要としてくれた。結界師としても、人としても。だったら、俺が全力で守るのは、この国だ」


「ユウト……」


 レオンの顔から、血の気が引いていく。


「アルデン王国がどうなるかは、アルデン王国の責任だ。俺を追放した時点で、覚悟しておくべきだったよな」


「頼む! 土下座でも何でもする! だから――」


 レオンが膝をつこうとした瞬間、リリアが一歩前に出た。


「それ以上、ユウトを困らせるのはやめて」


 王女としての威厳を帯びた声だった。


「ここはグランツ王国。ユウトは、この国の結界師。勝手に連れて行かせるわけにはいかない」


「し、しかし……!」


「アルデン王国が本当に助けを求めるなら、正式な国書を持ってきてください。その上で、我が国として援助するかどうかを判断します」


 リリアの言葉は、公的にも正しい。


 そして俺は、個人的にも、もう決めていた。


 たとえ国同士の話し合いで何か決まったとしても、俺自身がアルデンに行くことはない。


 それが、俺の答えだ。


「……覚悟は、しておけよ」


 俺は最後に、レオンたちへと告げた。


「俺を捨てた時点で、お前らの物語は終わってる。これから先は、自分たちでどうにかしろ」


 レオンは崩れ落ち、アイリスはその場で涙をこぼし、ガイルは老いた顔をさらに深く歪ませた。


 だが、俺の心は、不思議とすっきりしていた。



 特使たちが去った後。


 研究所の屋上から、俺は遠くの空を見上げていた。


 そこへ、リリアが隣に立つ。


「よかったの?」


「よかったさ」


 俺は空を見たまま答えた。


「半年前の俺なら、きっと揺れていた。あいつらを助けたいって思ったかもしれない。でも今は、もう違う」


「グランツ王国の結界師、ユウトだから?」


「それもあるけど」


 俺は、少しだけ笑った。


「何より、あいつらの『ざまあみろ』な顔を見て、やっと踏ん切りがついた」


「あはは。性格悪い?」


「かもな」


「でも、それくらいでちょうどいいわ。あなた、優しすぎるから」


 リリアが、軽く肩をぶつけてくる。


「これから、もっと忙しくなるわよ?」


「魔王軍の動きか?」


「うん。アルデンが押されているなら、こちらにも影響は出る。国王陛下も、近いうちに作戦会議を開くはず」


「結界の準備、しておかないとな」


「頼りにしてる」


 リリアが、まっすぐこちらを見る。


「ユウト、あなたがいてくれるだけで、この国の人たちは安心できる。だから……これからも、隣にいて」


「……ああ。もちろん」


 俺は、そう答えて、空を見上げた。


 かつての国のことは、もういい。


 俺を役立たずと切り捨てた国が、どんな末路を迎えようと、それは自業自得だ。


 俺は、俺を必要としてくれるこの国のために、結界を張る。


 何度でも、何重にも。


 世界唯一の結界師として。


 そして、あいつらがどこかでこう思ってくれたら、それでいい。


 あの日、ユウトを追放したのは、人生最大の失敗だった、と。


 そう思いながら、俺はゆっくりと右手を上げ、新たな結界の構想を描き始めた。


 これは、役立たずと追放されたはずの俺が、世界で1番頼られる存在になった物語。


 そして、あいつらへの、ささやかなざまあの物語だ。


「あとがき」


こんな感じのあとがきはいかがでしょう ✍️


---


ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

追放された「役立たず」の結界師に最後までお付き合いいただけて、とても嬉しいです。


今回の投稿は、物語世界のお試し版・序章的な位置づけになっています。

実はこの設定を使った長編版を現在こつこつ執筆中で、

後日あらためて本編として投稿する予定です。


長編では、


勇者パーティー側のその後

隣国での国王直轄としての活躍

婚約破棄絡みの人間関係や恋愛要素

など、今回触れきれなかった部分も深く掘り下げていけたらと思っています。


「続きも読んでみたい」「長編も気になる」と思っていただけましたら、

フォローや★評価、ブックマークなどしていただけると、とても励みになります。


それでは、また長編版でお会いできれば幸いです。

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