ギャンブル

尾頭橋のウィンズから甚目寺までのお客さんだった。


ウィンズは場外馬券場で昔は人が凄かったみたいだけど今は大したことない。

土日にタクシーが2.3台待機してるくらい。

パチンコもそうだけどギャンブルするお客さんは太っ腹なお客さんがいてロングも多い。

只、勝ったか負けたかで機嫌が大きくかわってくる。


客「甚目寺観音まで」

私「はいわかりました」

と言いつつ大体の方向しかわからないのでナビで調べようとしたら

客「もういい、案内するからとりあえず出て、甚目寺観音もわからんのか」

どうやら負けた客らしい。。


客「湯吉郎らへんはわかる?」

私「はい、わかります」

客「橋渡ったら案内するで」

私「ありがとうございます」


タクシーは目的地のほとんどが中心地で経験の少ない若手は名古屋市外になると行ったことない場所が多い。

それを知らないと正直に言うとお客さんに突っ込まれるのでナビをささっと打ってまるで知ってるかのようにいつも振る舞っていた。

たまにナビを嫌がるお客さんはナビを打たせずに素早く突っ込んでくる。

ナビを嫌がる理由はよくわからない。

多分、しょうがないなぁと上から目線で道を教えたいだけだろう。


タクシーの車内ではこういう攻防が毎日繰り広げられている。

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