おにぎりの白熊堂 番外編
黒本聖南
ある日の昼休憩の話
昼食後、歯磨きをした白熊が店内に戻ると、L字カウンターの席で恋人が突っ伏して眠っていた。
そういえば昨日は疲れているだろうからと何もせず、腕枕だけして、恋人は遅くまで本を読んでいた。午前中も少し眠そうだったし、昼休憩が終わるまでそのままにしよう。
いや、このまま好きなだけ寝かせて、夜に眠れないみたいな状況に持ち込むのもありかもしれない。ここは白熊が店長を務める店だ。白熊がルールだ。
ということなので恋人には寝ていてもらうことにする。
そうと決まれば起こさないように気を付けようと、音を立てないよう慎重に歩いていき、恋人の隣の席に腰を下ろす。
「……しろくま、さん」
起きた。
「まだ、寝てていいよ」
頭を撫でながらそう言ってやれば、恋人はへにゃりと笑って、じゃあ、お言葉に甘えてと言って、寝息を立てた。
「……可愛いな」
頭を撫でるのをやめると、白熊はカウンターに頬杖をつき、時間の許す限り、恋人の寝顔を眺めていた。
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