妹と婚約者に家を追い出されたので辺境で【賢者の石】を錬成します。ついでに復讐もするかもしれませんが
砂礫零
第1話
私が階段から突き落とされたのは 【賢者の石】 のレシピをついに完成させた直後のことだった。完成はしたものの問題点は残っており、どうしようかと頭を悩ませながら部屋から出たところだったのだ。
背中を押す手のかたち。踏みとどまろうとしてバランスを崩す、私の身体。手だけではなくブレスレットの硬い感触があったことで、犯人は
とっさに頭部をかばって身体を丸め、私は我が伯爵家のエントランス・ホールへと転げていった。
身体じゅうが痛い ―― 骨を折ったのかしら。幸い、意識はハッキリしているけれど。
「ああ! おねえさま! 大変!」
私の口から
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