ん?

     



     目覚めた…

 起きたって言う感覚じない…

 五体満足でここにいる…


 だれ?とはならない…

 なぜ?とはなるな…


 いや、明らかに「アレ」のせいだ…

 ダメだろ…、人が触れれるところにあったら…、触ってしまった。

 一瞬で、身体持ってかれた…

 あっ!も言う暇もなく…恐ろしい。



 最も近くて、最も遠いもの…

 多分これが一番しっくりくる、そういうもの。

 なんとなく分かる…、触れた時にイメージが入ってきた?流れてきた?から。

 分かるけど、理解できない…言語化できない、ただ、神ではない。

 違うな、絶対違う、これははっきりしてる。

 う〜ンと…

 敵対と言う意味での対ではなく、

 相対と言う意味での対。

 え〜と…

 創造神の…

 これがちかいか?

 イメージを探るとこんな感じ…かなぁ…

 

 人じゃあ無理なんだろ、多分…

 頭が足りないわけじゃあない…、と願いたい。


 ちなみに「アレ」は刺激しないほうがいい…

 人ひとりぐらいと言うか、今回は大丈夫っだったけど…

 少しの力?でも、いろんな次元の世界が消える…抵抗もできずに…

 怖すぎるだろ…

 なんであんなとこに?

 あるはずないのに…コワイ。

 

 そもそも当たり前の様にイメージが頭の中にあるのがおかしい。

 常識の様に居座っている。

 不思議な力の一端か?それにしては何も持っていない気がする…

 不思議なパワーは何処よ?あったりしないの?そう言うイメージは?あってもいいでしょ!むしろないと困るんですけど?

 

 な、ないな…


 どうしよ…


 い、一旦置いておくか、そうしよう。


 今は森にいる。

 多分、世界が違う。

 元の場所に戻してくれたイメージがないからだ。


 とりあえず落ち着こう。深呼吸だ…!

 

 スーと吸ってハーっとはく。

 

 落ち着かん!無理だ!


 考えよう、まずはサバイバル知識これが…


 ない…

 

 今は明るいから昼くらいか?

 とりあえず森を出よう。

 静かな森だ…が慎重に…。

 あんまり音立てずに…。

 

 向こうでも森入ったことない、だから違いがわからない。

 虫は小さいのがいる…嫌いではないから見れるけど…変わった所が分からない。

 

 動物は…気配はしない…、見た限り。

 

 静かだ…、疲れないとか、力を感じるとかもない…

 自分の中も静か。

 う〜ん…何か…なくてもいいか、別に。

 ただ、来ただけ…それだけだ。


 まず歩こう…当てはないけど…

 ちょっと不安になってきたな…

 まずいな、何か…希望が欲しい。


 お?森抜けそうだ。

 いや、ゆっくり行こう焦るな。

 落ち着け…


 草原だ!

 見渡す限り、草、山、草。

 人工物は見当たらない…


 いや、道っぽいのあるな…アレ辿るか?

 それしかないか…

 森の中から続いてる。

 とりあえず、道に行こう。

 コワイからちょっと森から離れて移動する。

 

 よく考えたら、道があると言うことはそれを使う何かがいる!


 少し元気が出た。

 我ながら現金だ…笑える。

 

 さて、これは…土が見えてる部分が続いている…草原の中に…道だな。

 見た限り果てしないけど…大丈夫か?

 今はまだ動けるけど…行くしかないか!


 「ふぅーう」


 深く息吐いて、ヨシっ!

 前向こう、身体も動く大丈夫!

 行こう!

 とりあえず無心で!






 ん?

 なんか音がする!後ろから、森の方!

 あれ…?!馬!いや馬車だ、人が乗ってる!


 「お〜い!お〜ーい!」



 笑顔で駆け寄った。

 何も考えなかった。

 ただうれしかったから、もうちょっとなんかないかなぁ〜と後で思った。

 ここは日本じゃない、ちょっと考えればわかることだった。

 冷静であることは大事、マジで思った!



 馬車が止まった、止まってくれた。

 不思議そうな顔したおじさんが乗っいる。

 「すいません!あの…み」


 「アナハマカリニタキハ!!!」

 

 










 ん?

 

 「アナハマカリニ!!!」


 なんと、おっしゃってるんで?

 眉間にシワを寄せて、腰にある剣っぽいものを握るおっさん。

 まずくないか?これ…

 とにかく両腕を上げて…

 目はそらさず…

 え〜っと…

 背中向けるとおってくるから…

 え〜っと…何か…


 「アナハマカリニ…………ハァー」


 いまだ、今しかないジェスチャーだ!


 「馬車〜のせ〜て〜まちま〜で〜!」

 

 馬車指さして、自分指さして、パカラッパカラッ!どうだ!


 「………………」


 おじさんは様子を見ている!

 もう一度だ、恥ずかしいとか、どうでもいい!


 「ば〜しゃ〜!のせ〜て〜!まちま〜で〜」


 今なら私は火を吹ける。

 そんな感じがする。

 

 おじさんは様子を見ている!


 くっ!もう一度だ!精神力は残り少ない、顔は真っ赤だ!

 だがここで踏ん張らないと、後ない。




 「ッチハァー、リッチリルレヒ……。」



 おじさんが真ん中から席ズレて…横をあけてくれてる!まさか?


 「ルーラ!」


 早くしろって言ってるみたいだ。

 多分…


 「ありがとうございます…ありがとうございます!」



 俺が乗ったら、ため息つきながら走り出してくれた。ありがとう、おじさん泣きそうです…

 うるうるしてる俺を見て、おじさんが嫌そうにしている。

 スンマセン、マジで… 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る