本作は、異世界に全裸で転移するという絶望的な状況を生き抜いた女子高生・カナメが、自らの知恵と勇気を武器に、陰謀渦巻く世界へと一歩踏み出すファンタジー作品です。
カナメは魔法やチート能力に頼らず、理系の知識と根性をフル活用しております。
火の起こし方や言語の障害といった問題を、失敗や偶然を繰り返すことで、少しずつ理解していきます。
その知識フェイズも専門的になりすぎないような塩梅で調整されており、読者が「なるほど!」と思える範囲で物語のギミックに組み込まれております。
重厚なストーリーながらも、読者はカナメの成長から目を離すことが出来ません。
情報の希少性や不自由さが産む異世界を、リアリティあふれる描写で描いている点が、他の作品とは一線を画しているといえましょう。
一方で、カナメは女子高生らしく弱音を吐くこともありますが、一歩ずつ逞しくなっていく姿には、つい応援したくなってしまいますね。
本作は、 圧倒的なリアリティと、孤独な少女の逞しさが光る異世界サバイバル作品です。
みなさまも、普通とは"異なる"異世界を楽しんでみてはいかがでしょうか?