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リト
第1話 裏切られた人間と怪物
外は白く冬と化していた
風が冷たく息も白くなる
俺は元騎士団隊長のイント=バールニクスだ
何故か王族や貴族などにはリトと言われる
俺はその謎を知りたいのかったので今日まで我慢した
今日は貴族や王族の会議があるその所に耳をすませれば良いってわけ
ダメと言われているが行きたくなっちまうよな
その会議とやらが俺の名前に関係があるのかは知らないが
やっときた
夜の宮殿は暗く誰もいない
と言うか見張りは寝ている
ほんと間抜けだ俺ぐらいだったら眠らないのに
そして俺は扉のちょっと開いた隙間から耳をすます
貴族A「アイツを今回実験体にする。」
実験体?どういう事だコイツら黒幕か?
王族B「リトをか?。」
何!!
思わず足を一歩踏み出す
イント「どういう事だオマエら何を企んでいる。」
・・・
全く口を割らない
イント「どうにか言ったらどうだ。」
そう言ったら口を開く
貴族C「民人に悪い事すんだよ。」
貴族C「まぁコレを全部聞かれたことだから。」
殺気の視線が送られる
貴族C「君は死のみだよ。」
ガラスを割って逃げる
イント「こんなのあんまりだぁ。」
ダァンダァン
銃弾が響き渡る
手がちょっと寒いが
俺は持っていた剣で玉を叩き落とす
騎士団隊長で良かった
でもココまでやってしまったら
俺は多分懸賞首になっちまう
いつか実験体になってしまうのか
森に入った
イント「クソこの野郎。」
イント「コレじゃあ賞金のせいで家族にも友達にも会えねぇ。」
俺は泣きじゃくる
大声だしたら気づかれちまう
この不安と孤独は何処にしまえば良いんだよ
死ぬしか出来ねぇのかよ
「ガルゥゥゥ」
静かな森に一声が唸る
ヤバい森は危険だでも
町に行っても捕まる
「ガァァァァ」
野獣は鋭い爪を使って襲いかかってくる
クソ油断した
このままコイツに殺される運命なのか?
俺は死ぬのか?
「ポチャン」
涙が落ちる
人生をやり直したいと言う思いが涙とともに落ちる
その時
「ダァァァァン」
目の前で野獣がぶっ飛ばされる
へ?
何が起こった
剣を構える
「ズァァァァ」
この目立つ音が耳に聞こえる
耳を塞いでも聞こえてくる
このオーラの正体は何だ
野獣が強化したか?
?「こんな所で何をやっている人間。」
何故だ冷や汗が止まらない
滅茶苦茶可愛らしい10代後半って感じなのに
?「大丈夫か?殺すぞ?。」
イント「大丈夫だよおおおおおじょおおちゃああんんんん」
?「どうも大丈夫ではなさそう」
顔は可愛いでもオーラがちょっとヤバい
象がのしかかってるみたいな感じ
クイノ「まぁ自己紹介をする私の名前はクイノだ」
クイノ「信頼していた貴族たちに裏切られて怪物になっちまった」
俺と同じだ
って言うか少女にも手出してんのかよ
実験体がふーたらほうたらだからとかじゃぁねぇぞコレは
イント「俺の名前はイントだ」
イント「そんで俺もお前さんと一緒だ」
イント「今逃げてきたところなんだ」
冷や汗と汗を拭く
クイノ「オマエは手遅れじゃなかったんだな」
イント「そうだ」
イント「そんで貴族にやり返したいか?」
クイノ「当たり前だ」
イント「貴族たちにやり返すダチってことでいいか?」
その顔は何だ
良いのか?ダメなのか?
はたまた俺を殺すのか
クイノ「つきそってやるよ」
おいおいツンデレか?
イント「そんじゃよろしくなクイノ」
クイノ「よろしくイントさん」
クイノ「ちょっと呼び捨ては鼻につくけど」
あだ名にしてたら死んでたんだろうな
終わり
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