アニマーレ王国物語〜王子達の紡ぐラブファンタジー〜

みん

プロローグ


 ──昔々、沢山の動物を従える能力を持つ、大魔法使い様が居ました。

 大魔法使い様は、飢饉で弱った人々の姿に心を痛め、動物達に力を貸して欲しいと頼みます。

 動物達は、大好きな彼の願いに喜んで協力し、自分達の力を大魔法使い様に与えました。


 大魔法使い様は与えられた力で、人々を救い、動物達に敬意を払って【アニマーレ国】という国を興しました。

 そして最後の魔法で、大魔法使い様は自分の血筋に祝福を掛けたのです。


 それから、アニマーレ国の王族に産まれる男子は、一つ動物の力を持って産まれてくる様になりました。

 王家は大切にその血筋を守り、代々力を受け継いできたのです。

 だけど可愛らしい問題が一つ……。

 感情が高ぶると、その動物の身体的特徴が現れてしまうのです。


 

 ──これから始まるのは、現在の王家に産まれた王子様達の物語。

 ライオンの力を持った王様と、穏やかな王妃様の間に産まれた彼等は、どんな物語を紡いでいくのでしょうか?

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