最低な再開に遭遇する私😢

大学3年の時に、INFJ君とISTPちゃんと再会する機会があった。ISTPちゃんが私に会いにこっち来てた時(高1以降は、私とISTPちゃんは年1くらいで会ってた)に、たまたまINFJ君が帰郷してた。


INFJ「おめー、やっぱ美人だなー」


いきなりこの発言に、私もISTPちゃんもビビる。てか、威圧感増してるし。八年ぶりの再会でこれ言うの?


ISTP「いや、君、そんな、私はそんなでもないよ」


高校以降、すっかりしおらしくなったISTPちゃん。不登校の引け目と同時に、ISTPちゃんは中学校以降、身長が伸びてなかったから、顔面の超綺麗な合法ロリに。とはいえ、女の私から見ても美人なんだけどね。


INFJ「八年前より綺麗になってんじゃね?」


これ口説いてるのってくらい、グイグイくるんだけど。こいつ、こんなに積極的だったっけ? ISTPちゃんも戸惑いつつ、ISTPちゃん、今フリーだし、INFJ君次第でイケるよねwww 野次馬楽しいwww


ISTP「てか、君、なんか変わったね」

INFJ「チビデブじゃなくなったよね」

ISTP「いや、そっちじゃなく雰囲気が」


これ。高3の時に感じた違和感がますます大きくなってる。高3の時は前しか見てない挑戦者って感じでギラギラしてたけど、今はどっしりとオーラが漂ってて、完全に仕事が超出来る大人って感じ。見た目は十代半ばっぽいんだけど、威圧感というか迫力が半端ない。


つか、こいつ同い年だよね? 


INFJ「そっかなー。自分じゃ意識してないけど、よく言われるなー、最近」

ISTP「君、なにしてきたらそうなるの?」


確信ついたー。これだ。ふつーに学生やってただけの私らとの違いはおそらくこれだ。高校時代も部活3つ掛け持ちで、そのどれもで結果出してたし、基本的にやってることがおかしいんだよ、こいつ。


INFJ「短期だけどパブリック・アイビー(アイビー・リーグに匹敵するアメリカの公立大学)に留学したんだよね。塾講のバイトあるから、最初行く気なかったんだけど、ゼミの研究費持ちってことでタダでってことで、ならいいかって」

ISTP「パブリック・アイビーに費用大学持ちで?」


ISTPちゃん引いてる。これ、INFJ君に引いてるんじゃなく、自分のちっぽけさに引いてるんだよ。私はあんま気にしないけど、ISTPちゃんの根っこには不屈の挑戦者があるからね。


INFJ「うん、そこで色んな教授やギフテッドと論戦して、ってか、仕組まれてて、30戦25勝5引き分けってとこかな」

ISTP「はぁ? 負け無し…って、相手は教授?」

INFJ「ふつーにおしゃべりしてただけのつもりだったんだけど、どーも討論って感じになってたらしいんだよね。向こうも妙にムキになってたし。で、うちの教授、どーもこれが狙いだったらしくwww いい性格してるよwww」


いやもうよくわからんwww どゆことwww


INFJ「もともと大学で教授相手に論戦仕掛けて遊んでたから、学内で有名人になってたんだよね。そこで、あいつ、アメリカでどこまで通用するのかって話題になったらしく、ちょうど短期留学の話があって、これいんじゃねってことらしいよ」

ISTP「普段から教授相手に?」

INFJ「教授からしたら、俺相手にしたら、研究のきっかけとか気づきになるとかで都合いいらしいよ」

ISTP「それっていつから?」

INFJ「初日から。1年の初日から。ゼミもその時に誘われたんだよねwww 初日にゼミ決定するのって初めてなんだってよwww」


美人の顔が歪んでるwww 規格外過ぎるwww


実は、さっきまでISTPちゃんが…


ISTP「あいつさえ良ければ付き合ってもらおうかなって思ってて。その場合、就職もあいつに合わせようかなって」


って言ってたのに、おいおいおい、ISTPちゃんの心を擦り減らしてどーすんのよwww これ、心折れちゃってるじゃんwww


INFJ「てかさ、面白いやつがいて、IQ150のユダヤ人の女とやりあったら、こいつに気に入られて、その後、ずっとついてきたんだよね。で、うちの大学にこいつ短期で留学に来るんだってwww こいつ絶対、俺に惚れてるだろwww」


やめてあげてwww ISTPちゃん泣きそうになってるwww なんでこいつ告白フラグ圧し折るのwww


不登校から立ち直ったきっかけの少年に、ようやく思いを告白しようとする、ISTPちゃんのなけなしの勇気をじりじりと磨り潰すの…ごめんwww 見てて、ちょっと面白いwww


ISTP「その子ってどんな子なの?」

INFJ「抜群に頭いいよ。向こうでやりあった中じゃトップだったね。飛び級で17でシニアだから当然か。あと、富豪の跡取りらしい。そいつの爺さんに孫と結婚して、一族をーって言われたけど、いくらなんでもリップサービスだよねwww」


ちげーってwww お前、サッカーの時もそう言ってたろwww それを理解してるISTPちゃん意気消沈www こんな弱々しいISTPちゃん初めて見たwww 不登校時代もここまでじゃなかっただろうねwww


私「その子って可愛いの?」


さすがに見てらんなくて助け舟を出す。ルックス勝負ならISTPちゃんが負けるわけないしね。なのに、こいつときたら…


INFJ「それがくっそダサいのよwww アンネ・フランクみたいな可愛い顔してるのに、白いTシャツにブルージーンズでニューバランスのスニーカーwww 全部よれよれwww しかも、凹凸のない貧相な身体だから、貧相な身体がより強調されててwww」


しまったーwww ISTPちゃんもそれだよwww これは地雷踏んだーwww ごめんwww ISTPちゃんのライフゼロ突入www


INFJ「で、それイジったら、次の日に全身プラダで決めてきて超カッコいいのよwww 『これ、お爺さんから』ってカード渡してきて『ミラノスタイルはいかが?』ってさwww その次の日は全身エルメスで『ヨーロピアンスタイルは気に入っていただけたかな?』って、そっから毎日がファッションショーwww そいつもノリノリで決めポーズして遊んでるしwww 爺さんも爺さんで、茶目っ気たっぷりだよなwww」


って感じで、ISTPちゃんはそのまま、INFJ君のおしゃべりという名の公開リンチをくらい続けて、完全に死に体になっちまいましたwww こんなん告るタイミング、私でもわかんないしwww


INFJ君と別れた後に、二人で居たら


ISTP「あいつと一緒になるには、中学校をこっちに残るしか選択肢がなかったんだろうね」


重い重い重いwww やめろwww 一人でやれwww


ISTP「高3の時に、同じ大学行こうって言おうとしたけど言えなかったし」


ふつーに振られた私のほうが悲惨なのにwww


ISTP「私といたら、あの子を私という檻に閉じ込めることになるんだろうね、あの頃みたいに」


意味深なことを言っていた。

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