『守護神』に魅入られた俺。実は最強の守護神だった!?

@yukkuri_Eiri_崇拝者

『守護神』に魅入られた俺。実は最強の守護神だった!?#1


「…⋯マスター、起きてください⋯⋯」


「⋯⋯うん⋯⋯ううん⋯⋯」


「あ、あともうちょっとだけ⋯⋯寝かせて⋯⋯」


 あれ俺一人暮らしだよな?


「⋯⋯え、誰⋯⋯?」


「私は⋯⋯マスターの守護神ですよ」


「⋯⋯守護神⋯⋯?」


「はい!マスターの守護神です!」


「俺がマスター?」


「私のマスターは貴方です!」


「なるほどサッパリ分からん」


「まぁ、最初は⋯⋯マスターのような反応をしますよ」


「まて、待て待て⋯⋯とりあえず、ー旦状況を整理してもいいか?」


「ええ、いいですよ⋯⋯私はマスターの守護神。

マスターの選択、決定権は全て私ではなくマスターなのですから」


⋯⋯これは一体、どうゆうことだ⋯⋯?


っていうかそもそもこれは夢か?現実か?


それに今、目の前にいる子は⋯⋯俺の選択が全て、

みたいな言い方をしていなかったか⋯⋯?


「⋯⋯えっと、まず⋯⋯君は⋯⋯?」


「私はマスターの守護神⋯⋯マスターの言う事は

なんでも聞きます。それが守護神なのですから」


「な、なんでもってことは⋯⋯奴隷、みたいな?」


「まぁ、そうですね⋯⋯ニュアンス的には合ってますけど」


「⋯⋯それで、俺が⋯⋯マスター⋯⋯???」


まだ上手く状況を呑み込めていない⋯⋯

あまりにもいきなりすぎるからだ


「そうです!私のマスターは貴方⋯⋯!」


「⋯⋯えっと、色々聞きたい事があるんだけど⋯⋯

     まず、自己紹介から⋯⋯?」


「ほ、ほら⋯⋯最初だし⋯⋯」


正直、聞きたい事は山ほどあった。

なんならまずなんで俺の家にこの子が居るのか。


「それもそうですね⋯⋯マスターの守護神である私の名は、ミロク」


「マスターのお好きなように呼んでくださいね⋯⋯?」


「えっと、じゃあ⋯⋯ミロク。俺の名前は黒神周だ⋯⋯

普通に、あまね、か⋯⋯マスター、どっちでも良い」


「じゃあ、お言葉に甘えて⋯⋯ここはあえて、あまね、と呼びますね」


「そ、そっか⋯⋯それで次に、マスターと守護神について⋯⋯いいか?」


マジでー番の謎はそこだ。とりあえず、

この子の事はなんとなく分かった


名前も、ミロクっていうのは分かった⋯⋯あとは、今さっき聞いたマスターと守護神について


「そうですね⋯⋯あ、今の時間いいですか?」


「え?ま、まぁ⋯⋯え〜っと」


暗い中、時計を確認する


「⋯⋯あ、とりあえず⋯⋯電気つけてもいいか?」


「全部マスターの自由ですので、いいですよ」


ミロクが承諾してくれたので、俺は電気を付ける


「っわ!明るい⋯⋯!意外と明るかった⋯⋯」


「あ、ごめんミロク⋯⋯大丈夫だった⋯⋯?」


「全然大丈夫ですよ⋯⋯っと、時間確認しました?」


「あぁ、そうだった⋯⋯えっと、今は⋯⋯

ちょうど日をまたいだぐらい?」


「えぇ、ですね⋯⋯ちょうど今日、色々な所に守護神が出現しました」


「⋯⋯あ、ミロク以外にも⋯⋯他の守護神が居るってことか?」


「⋯⋯すみません、私もそれもに詳しくは分からないのですが⋯⋯」


「とりあえず、私の持っている今ある情報を全て

マスターに⋯⋯あ。あまねにお伝えしますね⋯⋯!」


「⋯⋯えっと⋯⋯全然俺には敬語じゃなくてもいいからね⋯⋯?

そ、それに守護神だし⋯⋯神が付いているんだから、

逆に俺が敬語で喋らないといけない気が⋯⋯」


 「いえいえいえ!マスター⋯⋯!

そんなに自分を下げないでください!」


「立場的には、私よりマスターであるあまねの方が格段に上です!」


「⋯⋯あ、もちろん⋯⋯あまねが敬語をやめろ、という

命令を私に出したら、私はやめますけど⋯⋯」


「⋯⋯あ、いや⋯⋯本当にもう、敬語でもなんでもいいから。

   とにかくラフな感じで居てくれたら助かる⋯⋯」


「⋯⋯分かりました。それじゃあ⋯⋯

マスター、は少し堅苦しいので、普通にあまねって呼びますね」


「あ、あぁ⋯⋯助かる」


⋯⋯って、やばい⋯⋯全然本題に入れてない


未だに俺がこの状況を受け入れていないからだ⋯⋯

それに加えて、今さっき俺は起きたばっかり


まだ意識とかがちゃんと覚醒していないのもーつの理由かもしれない


「⋯⋯まず、守護神はマスター―人に対して基本的に―人。

今のあまねと私のような関係がほとんどです」


「次に、守護神は自分が魅入った人物をマスターとして認識します」


「⋯⋯え?じゃあミロクは俺に魅入って⋯⋯

俺をマスターにして、俺の守護神になった。そういうこと?」


「ええ、そういうことですよマスター!

だから私はあまねに対してとても友好的なんです!」


「な、なるほど⋯⋯でも急に、なんで⋯⋯どんな理由が⋯⋯」


ここは現実世界。能力だとかそういう非常識な事は通用しない


⋯⋯そう思っていた時期が、今さっきまで俺にもありました⋯⋯


「守護神には、それぞれの能力があって⋯⋯

例えば炎の能力。氷の能力⋯⋯他にも色々あります。」


「自分、もしくは自身のマスターの身体能力を上げる能力だったり⋯⋯

        本当に色々な能力を持っています」


「その言い方からして⋯⋯守護神はかなり居るのか⋯⋯?」


「ええ、そうですね⋯⋯でも、そんな世間には広がりませんよ」


「⋯⋯世間には広がらない⋯⋯?それはー体、どういう⋯⋯」


(ドォーン)


なんだ、このけたたましい爆音は⋯⋯!?


「⋯⋯っぐ、熱い⋯⋯マジで次から次に何だよ⋯⋯!」


「マスター!大丈夫ですか⋯⋯!?」


ミロクが俺を庇って、爆風から守ってくれた⋯⋯

不思議な力かは分からないが、何かに包まれていた


「⋯⋯恐らく、他の守護神の能力⋯⋯!

マスター!ここは危険ですのでー旦離れますよ!」


「わ、分かった⋯⋯!くっそ、まだ何も理解出来ちゃいねぇのに!」


それでも、今ある目の前の状況を信じるほかない⋯⋯

これも守護神の仕業って⋯⋯や、やばすぎるだろ⋯⋯


平凡な日常が壊れる音が、俺には聞こえた。

ー歩間違えれば、死ぬ。そう思った


「マスター!運動神経は良い方ですか!」


「え!?急に何⋯⋯!?い、いやまぁ普通よりは良いけど!」


「ではマスター!私の魔力を与えるのでそれを使ってください!」


「⋯⋯もう何がなんだか分からないけど⋯⋯分かった!」


刹那、あまねの身体をミロクが与えた魔力が包みだす


⋯⋯もう何がなんだか分からないが⋯⋯

ミロクから与えられた魔力。それが俺を包んでいる⋯⋯のか?


だけど、すごく身体が軽い⋯⋯運動神経も良くなった⋯⋯


あまねはダッシュで、その場から離れる⋯⋯

その時のあまねの走る速度は異常なほど早かった


「⋯⋯おいおい、ミロク⋯⋯俺いまめちゃめちゃ早いぞ⋯⋯!」


「そういうものなんです!とりあえず、マスター!

今はこの場から離れますよ⋯⋯!自分の命を守ってください!」


守護神であるミロクからそう言われ、

あまねとミロクは共にその場から離れる


⋯⋯そして、あまねは見る⋯⋯先刻まで、

自分が居た場所が燃え盛っている状況を


「⋯⋯おいおい、マジかよ⋯⋯これは本当に、現実なのか⋯⋯?」


ミロクから魔力を得ていなければ、逃げ遅れて即死⋯⋯

   その世界線もあったと考えると、悪寒がする


「⋯⋯もう守護神の能力を操るものが現れた⋯⋯

   あまね、気をつけてください⋯⋯」


「もしかしたら⋯⋯そのまま、他の守護神と戦うかもしれません」


「⋯⋯え?おいおい⋯⋯戦う、って⋯⋯戦うってなんだよ⋯⋯」


「この爆発を起こした守護神、加えてその守護神のマスター⋯⋯

     その二人と戦う可能性があるってことです」


「⋯⋯おいおいおい待てよミロク⋯⋯俺は戦えないぞ?」


「ミロクからもらった、魔力とやらがあったとしても⋯⋯

さすがにこの規模の出来事をしでかす奴らとは戦えねぇ」


怖気づいてしまうあまね、無理もない。

まだあまねがミロクに起こされて7分しか経っていない


加えて、現実とはあまりにもかけ離れた言葉の羅列。

しかし今の状況は理解より先に身体を動かさなければ、死


⋯⋯しかしここで、あまねの守護神であるミロクが笑う⋯⋯


「大丈夫ですよ、あまね⋯⋯いや、マスター」


「⋯⋯こういう時のための、守護神がいるんですから⋯⋯!」


「⋯⋯ミロクは戦える⋯⋯って、ことなのか?」


「ええ、戦えますよ⋯⋯マスターの指示により、私は働きます」


「そして、マスターを守るためなら命令に背いてまでも

  マスターの命の身を守る⋯⋯それが守護神です」


「⋯⋯今は逃げよう、ミロク⋯⋯」


何も理解していない状況で。

戦えると言っているミロクを前にしても


⋯⋯この、燃え盛った俺の家⋯⋯そして、

周りの家も燃え盛っているこの状況を見て⋯⋯戦う気力が起きねぇ


だったらまず、逃げてから冷静に状況や言葉の意味を理解する


「⋯⋯分かりました、マスター⋯⋯私はあまねの守護神。

ならばその命令に従うまでです」


「よ、よし!それじゃあ逃げるぞ⋯⋯!

俺にはまだミロクから貰った魔力はあるよな!?」


「ええ、ありますよ⋯⋯なのでそのまま

 この場から離れる事は出来ます!」


(ドォーン)


「⋯⋯って、思ってましたが⋯⋯マスター。

どうやら逃げるのは諦めた方が賢明だと思ます⋯⋯」


ミロクの言葉を聞いて、俺は後ろを見る。

そこに居たのは⋯⋯―人の、影


「⋯⋯あまね。今から私は戦います。⋯⋯ですが、

もしあまねが命の危機になったならば、すぐにあまねを守ります」


「⋯⋯すっげぇ!こんなに爆発でぐちゃぐちゃに

   出来るなんて⋯⋯サイコーだな!」


⋯⋯あれが、爆発を起こした守護神のマスター⋯⋯!

   見た目は完全に、若い男性って感じだ⋯⋯


「あれ?君⋯⋯っふ、守護神が見えるタイプの奴か⋯⋯」


「⋯⋯守護神が見えるタイプ⋯⋯?」


思えば、あいつに守護神らしき人物はどこにも見当たらない。

     少なくても俺は、あいつしか見えなかった


「守護神にはいろいろなタイプが居ます。

そして彼の守護神はきっと、私たちから見えない守護神なんでしょう」


「じゃあ、ミロクは俺意外の奴にも見えるってことか?」


「簡単に言えば、そうですね⋯⋯詳しい事は後から説明します」


「マスター⋯⋯いや、あまね。さっき私があげた魔力で、

自分の身を守ってください。自分を包む程度で十分です」


「わ、分かった⋯⋯!出来る限り、自分を守る」


「こいつ等も、俺と同じか⋯⋯でも俺の邪魔をするなら」


「⋯⋯今、この場で⋯⋯殺すしかないよなぁ⋯⋯?」


次の瞬間、爆発を起こした男の手に⋯⋯小さな火花が飛び交う


「⋯⋯また、爆発を⋯⋯!そうはさせない!」


⋯⋯あまりにも、ミロクの動きは早かった⋯⋯

漫画とか、アニメでしか見たことのない速さ


「⋯⋯ミロク!無理だけはするな!俺はまだ、

 ミロクの実力だとかは全然分からないけど」


「無理だけは、絶対にするな!これは命令だ⋯⋯!」


あまねは、ミロクは強さに感心しながらもミロクの心配をする


「⋯⋯分かりました、マスター⋯⋯!」


「⋯⋯目で追えないぐらいの速さだったが⋯⋯

  俺の守護神が勝手に守ってくれたぞ?」


⋯⋯相手の守護神が見えないから、

どこにいるのかが分からない⋯⋯!


だけど、爆発の能力だというのは分かる⋯⋯

そしてこの男は目的も何もない、ただのテロ行為!


早急に対処をしなければ、他の人にも被害が⋯⋯!


「せっかく、このつまらない人生を盛り上げてくれる

守護神や能力を手に入れたんだ⋯⋯!奪われるものか!!」


「⋯⋯っく、このままじゃまずい⋯⋯!」


「⋯⋯マスター!全力でジャンプして⋯⋯!!!」


俺が発動した爆発が炸裂したが、

同時にミロクが地面を思いきり殴り、

砕かれた地面が飛び交い、爆発の威力を防いだ


「⋯⋯マスター⋯⋯!怪我はありませんか⋯⋯?」


「あ、あぁ⋯⋯所々爆発のかけらが当たって

血が出てるが⋯⋯守護神やら能力やら、爆発やらの

  状況の方が凄すぎて全然痛くねぇぜ⋯⋯」


きっと、あまりにも非現実的な起きすぎて

今の俺の体内でアドレナリンがドバドバ出ているからだろう


でも、俺が守護神⋯⋯ミロクの強さも分かってきた。

   相手も爆発の守護神でかなり化け物だが


ミロクも、地面を割って爆発の威力を軽減⋯⋯?という、

    超越した力を持っていることが分かった


「⋯⋯っは、強引にでも⋯⋯脳を切り替えないとな⋯⋯」


「マスター!マスターはそのまま、魔力で自分の身を⋯⋯!

まだ何も分かっていない状態ではあまりにも危険ですので!」


「あ、あぁ⋯⋯分かった、ミロク」


「⋯⋯爆発の守護神である、あいつは⋯⋯任せた⋯⋯!」


「⋯⋯はっはっはっ、お前らも大概だな。

 俺と同じで、超越した力を持っている」


「まぁ、そのほとんどは⋯⋯守護神の力のおかげ、か」


ゆっくりと、こちらに近づく男⋯⋯まだ何も分からないが、

   そのまま野放しにするのはあまりにも危険すぎる


それに⋯⋯今の俺には、守護神であるミロクがいる⋯⋯!


⋯⋯爆発の守護神⋯⋯かなり厄介だけども、

まずはそのマスターであるあの男をどうにかしない限りは⋯⋯


⋯⋯あくまで、俺から見た感じではあるが⋯⋯

 多分ミロクは最強の守護神だと俺は思う


そして…⋯相手の爆発の守護神もまぁまぁ強い


でも、姿が見えない⋯⋯それがミロクが手こずっている原因


「⋯⋯って、さっきまでずっと驚いていた自分が

こんなに簡単にこの状況に適応してしまうなんてな⋯⋯」


「あまね、そっちの方がかえって好都合ですから⋯⋯

むしろ速攻で今の状況を理解した者が勝つ、それぐらい重要です」


「まだ守護神が、魅入ったマスターについてから

     全然時間が経ってない今」


「⋯⋯一刻も早く、今の状況を理解したものが⋯⋯勝ちます」


「⋯⋯折角、手に入れた力なんだ⋯⋯

今までのつまらない人生全て吹き飛ばすぐらいの力なんだ⋯⋯!」


「そんな力を持って⋯⋯簡単に死ねるわけ無いだろ⋯⋯!」


「私たちの他に、守護神を持つマスターらしき存在はいない⋯⋯

    いや、そもそももう死んでいる可能性すらある」


「他の目撃情報がないとするならば⋯⋯

 少しだけ実力を出してもいい、か」


「マスター!もう少し魔力をマスターにあげます⋯⋯

ここからはさっきよりも激しい戦いになると思いますので」


「⋯⋯あぁ、今の俺は⋯⋯自分の事を守り、

出来る限りミロクの邪魔をしない⋯⋯それでいいか?」


「⋯⋯さすがは私が魅入った存在⋯⋯あまね⋯⋯」


「お前らを殺して、俺はもっと最高な人生にするんだ⋯⋯!」


「そうはさせない⋯⋯絶対に、私たちが勝つ⋯⋯!」

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