第2話 いざ下界へ!!
(親父殿と逃走中を繰り広げているチワワワン)
おい!まてやこのバカ息子!!
さすがの俺も堪忍袋の緒が切れたぞ!!
ふっw親父殿も冗談を言うではないか
毎日怒鳴り散らしてるのにそんなものあるわけないであろうw
さて、親父殿私にはとある目標が出来た、その為にここをしばらく離れることとするぞ
な、まさかお前...!?
そうさ...
俺はさっきの昼寝で
俺の番にふさわしい女を見つけたのだよ!!
生まれてからこの方下界を眺めても俺の女にふさわしいやつは居なかったが
それも今日まで!!親父殿...俺...漢になってくるよ!!
ジリジリ...ザザァァァ.....(追いかけていた親父殿が足を止める)
お前...ついに...【
説明しよう!
ほとんどのユニコーンは5歳ほどで自分の番を見つけて旅をするのだが
このチワワワンはいつまでも聖域を出て行かずにグーダラしていたのだ!
そのせいで周りのユニコーン達が童貞を卒業していく中取り残されていた!
親父殿はいつまでも番を見つける気のないチワワワンに怒っていたが
ついに旅に出る事に喜んでいたのだ!
そして予知夢は一般的には先の未来のことを見通せる力の事をさすのだが、
チワワワンのようにいつまでも童貞を引きづっているユニコーンの種が発現した場合
自分に合う番を夢の中で見つけることができる。
これはユニコーンという種族が絶滅しないように進化して言った力だが
大抵のユニコーンはこの力を発芽させることはない。
そしてこの予知夢の事をユニコーン族の間では夢精と呼ぶ。
パカラ...パカラ...
ふぅ...なんとか親父殿から逃げられたようだな...
ぴよっ!
さて、とりあえずどこに行けば俺の番に会えるのか...
ぴよぴよ!!
ふむ...まぁ急がなくてもそのうち会えるであろう
我とあの女は夢の中で繋がった。
そう長くないうちに会えるな
ぴよーーー!
なんだ?お前もそう思うのか?
ぴよっ!ぴよっ!
パタパタパタ...
お、おい...どこに乗っているのだ!
(チワワワンの頭の上に座り込んだ)
はぁ全く...
本来なら我の頭に乗るなど許さないのだが...
お前は我の旅の仲間だ
特別に許してやろう。
ぴよっ!ぴーーよ!!(いつもより元気よく鳴く)
ふははは
そうかお前も我の仲間になれて嬉しいのか〜
ぴーよぴーよ!
はっはー
さすががだなお前は見る目がある
ぬーはっはーw
(ヒヨコによいしょされて調子に乗るチワワワンであった)
(数日後...)
さて、ちびすけよ
ぴよ?
もうすぐ聖域の端へ着くぞ。
ここを降りたらしばらくは戻れないか準備はいいか?
ぴーーよ!!
ぴよっ!びぴよ!ぴぃーよ!(ドヤ顔)
ふむ...おもちゃの枝に道中見つけた
そしてその辺の石、それにお前の母の不死鳥の羽...
ふむふむ...準備出来てるなって...
お前なに我の毛の中にゴミ忍ばせとるんじゃ!?
てかいつ忍ばせたんだよ!?てか俺の毛の中にそんな沢山入ってたの!?
ぴーよ?(首を傾げる)
なんでお前が不思議がってるんだよ...
まぁいいとりあえず行くぞ
ぴーー!!(元気いっぱい)
パカ...パカ...ジャリッ...(崖のギリギリに立つ)
それじゃあ行くぞ
よく掴まって...
あら...誰かと思ったら1
あぁ?その言い方...誰かと思ったら
使いっ走りのペガサスさんじゃねぇか
おいおいご主人様はどうたんだよ?
まさか捨てられでもしたのか?
ケッ...これだから嫌なのよね
処女厨のクソ角野郎が
それに捨てられてないから
今日は私が天空の見回りをする日なの
へいへいそうですか
お勤めご苦労なことだな
それじゃ次いでだ
俺らを地上まで降ろしてくれや
なにぃ?あんた地上に行くの?
引きこもりのあんたが?
そうだ、俺にふさわしい番が見つかったんでな
ふぅん...そう...
それじゃ暫くはあなたの顔を見なくて済むわね
フューーー...(ペガサスの周りに風が集まる)
それはこっちのセリフだ
全く...減らず口のバカが
戻りたくなったら私を呼びなさい
暇してたら戻してあげるかもだから
へいへい
お前はもう少し可愛げがあればいいんだけどなぁ
そんなんだとご主人様にもいつか嫌われちまう...
うるさい!!
死に晒せ!このクソ1本角が!!
ビューーー!(風がユニコーンを遠くへ吹き飛ばした)
デュアアアア!!??
このバカペガサスがぁぁああ!!
(暴風に煽られコントロールが効かずすごい勢いのまし地面に落とされた)
うわぁぁぁああ!!
死んだ!!これ死んだァァァァ
ヒューーー...
あ?お?
か、風が穏やかに??
全くあやつめ...
ちびすけいるか?
ぴよ!!(チワワワンの毛の中から顔だけ出す)
そのままにもうすぐ隠れてろ
もうすぐ地上...(風が急に吹きやんだ)
あ?
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙(落下中)
バシーーン!!(すごい音と共に砂煙が周囲にまう)
あのバカペガサス...
今度あったらタダじゃ置かん...
ところでこれ
どうすりゃいいんだ?
(角が地面に突き刺さり抜けない)
うんぬぅぅぅ!!
(手足をバタつかせる)
ぴよ?ぴよぴーよ!!
パタパタ...
おいちびすけ
ぴよ?
何とかできぬか
角が刺さって抜けんのだ
手足の自由も効かん
ぴーよ...ぴーよ...(世界一間抜けなユニコーンだ...)
お前変なこと考えてないか?
ぴよっ?
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