君がくれた光

第1話 あなたとの出会い

私は学校で空気だった

みんな私がいないように過ごしていく

でもあなただけは違った

あなたに出会ったあの日から

私の..暗い地獄のような世界に一筋の光が見えた＿。

”第一章（だいいっしょう）”転校生（てんこうせい）

今年（ことし）の春（はる）。クラスに転校生（てんこうせい）がやってきた

その名（な）は

”風間湊（かざまみなと）”

この子（こ）は別（べつ）に明（あか）るくもないし

たくさん喋（しゃべ）るわけでもない

ただ何（なん）だか私（わたし）を安心（あんしん）させる雰囲気（ふいんき）を持（も）っていた。

「今日（きょう）からこの学校（がっこう）に転校（てんこう）してきました,風間湊（かざまみなと）です。よろしくお願（ねが）いします」

顔立（かおだ）ちがいいので女子（じょし）の視線（しせん）を浴（あ）びながら私（わたし）の隣（となり）の席（せき）に座（すわ）る

私（わたし）が湊（みなと）のことを見（み）ていると彼（かれ）がクルッと私（わたし）の方（ほう）を向（む）いた

ドキッ

今（いま）まで感（かん）じたことのないような気持（きも）ちになる

私（わたし）が戸惑（とまど）っていると

「よろしくね」

と湊（みなと）は私（わたし）の方（ほう）を向（む）きながら私（わたし）だけに聞（き）こえるくらいの小（ちい）さな声（こえ）で言（い）う

「よ、、よろしくね」

私（わたし）もぎごちなく小（ちい）さな声（こえ）で相手（あいて）に言（い）う

私（わたし）の返事（へんじ）を聞（き）くと湊（みなと）はにっこり笑（わら）いながら前（まえ）を向（む）く

すると後ろの方で

「こはる調子（ちょうし）乗（の）ってんじゃない？w」

「イケメンに釣（つ）り合（あ）うわけないっつーのw」

と言うヒソヒソ話（ばなし）が聞（き）こえた

私（わたし）は,,湊（みなと）のためにも,,湊（みなと）に関（かか）わらないほうがいいとそう決（き）めた