第1話~第10話、プロット整理表
第1話〜第10話 プロット整理
序章「ヤンデレの手招き」
第1話「顔面偏差値に全振りされた転生」
場所:現代日本→異世界(地下闘技場の牢)
主要イベント:
- 精神科医シンイチ、患者のストーカーに刺されて死亡(心残りはカップ焼きそば)
- ヤンデレ女神カルミナと出会い、ステータス「顔面偏差値全振り」で転生
- 地下闘技場の奴隷「カイラス」として目覚める
- 隣の牢で「白銀の狂姫」リセラを発見、強迫行為を観察
キャラクター動向:
- カイラス(シンイチ):精神科医の視点でリセラを診断、治療を決意
- リセラ:剣を抜いて納める強迫行為(カチャリ)を繰り返す
- カルミナ:転生を司るヤンデレ女神、「私だけを見て」
医学・精神医学要素:
- OCD(強迫性障害)の初見診断
- 強迫行為(確認行為)の観察と分析
第一章「囚われの銀姫」
第2話「メンヘラだらけの世界で」
場所:地下闘技場(牢獄エリア)
主要イベント:
- 奴隷生活開始、リセラは完全無視で信頼関係ゼロ
- 中年奴隷から「白銀の狂姫」の情報収集(試合前の儀式が見世物)
- 夜、男性奴隷3人組に襲われそうになる(顔面偏差値の災い)
- 絶体絶命でカルミナを呼ぶ
キャラクター動向:
- カイラス:情報収集に動くも、美貌が災いして襲撃される
- リセラ:カイラスを完全に無視、異教徒扱い
- カルミナ:呼ばれるのを待っていた様子
医学・精神医学要素:
- この世界が「メンヘラだらけ」という認識
- 信頼関係構築の難しさ(治療同盟の不在)
第3話「処方箋」
場所:地下闘技場(牢獄エリア)
主要イベント:
- カルミナが時を止めて登場
- 権能『処方箋(プラエスクリプティオ・マギカ)』を授与される
- 鎖骨に噛み付かれ「印」をつけられる(使用時の代償システム)
- フルニトラゼパム(睡眠薬)で襲撃者3人を眠らせる
- リセラが初めて興味を示す「面白い」
キャラクター動向:
- カイラス:権能を得るも、代償(激痛)を知る
- リセラ:初めてカイラスに興味を示す
- カルミナ:愛情表現として噛み付き、契約を結ぶ
医学・精神医学要素:
- フルニトラゼパム(ロヒプノール系睡眠薬)
- 処方箋は「前世で処方経験のある薬のみ」という制限
- 代償=痛みを術者が受ける
第4話「美貌という死刑宣告」
場所:地下闘技場(闘技場+支配人室)
主要イベント:
- リセラの試合観戦:獣人には圧勝、若い人間剣士には苦戦
- 支配人に呼び出され「美の破壊」嗜好を見抜く
- 翌日、不眠の狂戦士ゴルガとの対戦を宣告される
- 睡眠薬が効かない相手=処方箋の弱点露呈
キャラクター動向:
- カイラス:支配人の異常性を分析、絶望的状況に
- リセラ:初めての励まし「死ぬな」
- 支配人:サディスティックな美の破壊願望
医学・精神医学要素:
- 不眠の種族への睡眠薬無効問題
- リセラの試合中の儀式(強迫行為が戦闘に影響)
第5話「最低の勝利」
場所:地下闘技場(闘技場)
主要イベント:
- ゴルガ戦開始、睡眠薬は効かず絶体絶命
- 相手の便秘を診断(腹部膨満、歩行の違和感)
- 下剤3連コンボ:酸化マグネシウム→センノシド→グリセリン浣腸
- ゴルガが闘技場中央で脱糞、屈辱の勝利
- 支配人との交渉権を獲得
キャラクター動向:
- カイラス:「最低の勝利」で生き残る、医師としての観察眼が活きる
- リセラ:初めて笑い、名前を名乗る(信頼の芽生え)
- ゴルガ:精神的ダメージで戦意喪失
医学・精神医学要素:
- 便秘の診断(視診・問診)
- 下剤の段階的使用:浸透圧性→刺激性→直腸刺激
- 「肉体を治す」のではなく「状況を変える」処方
第6話「調教師という名の治療」
場所:地下闘技場(支配人室+新しい牢)
主要イベント:
- 支配人と交渉、リセラの「専属調教師」に就任
- 同室になるもリセラに完全拒絶される(「異教徒」扱い)
- 死にゆく獣人にジアゼパムで苦痛を和らげ、安楽死させることに成功
キャラクター動向:
- カイラス:治療者としての立場を確保するも、リセラの壁は厚い
- リセラ:カイラスを「調教師」として警戒
- カルミナ:夢で「あの女のために力を使うな」と呪いをかける
医学・精神医学要素:
- ジアゼパム(抗不安薬)+NSAIDs(鎮痛薬)による緩和ケア
- 処方箋の制限:「自分が処方したことのある薬のみ」
第7話「信頼という名の処方箋(リセラ視点)」
場所:地下闘技場(牢)
主要イベント:
- ウェーザー公爵来訪の知らせ、護衛は剣聖ユリウス(リセラの父)
- リセラがパニック発作、過呼吸で頭を壁に打ち付ける
- カイラスが抗不安薬を使用、代償で前世のトラウマを追体験
- カイラスが倒れ、リセラが初めて誰かを守る決意(兵士から守る)
キャラクター動向:
- リセラ:父の名前がトリガー、パニック発作→守る側への転換
- カイラス:代償で前世のトラウマ(妹と患者の自殺)を追体験
- 剣聖ユリウス:リセラのトラウマの根源として言及
医学・精神医学要素:
- パニック発作(過呼吸、自傷行為)
- 抗不安薬による鎮静
- トリガーワード(「剣聖」「父」)によるフラッシュバック
- 治療者自身のトラウマ(二次受傷的な描写)
第8話「母の呪縛、父の影」
場所:地下闘技場(牢)
主要イベント:
- リセラの過去が明かされる:母が教えた「守りのおまじない」が強迫観念化
- 弟弟子レオンに試合で負け、儀式を中断されたことでトラウマ強化
- カイラスがブロマゼパムで治療、激痛と悪夢の代償を受ける
- 脱出を決意、あと2日のタイムリミット
キャラクター動向:
- リセラ:過去の開示(母の死、父の期待、弟弟子との確執)
- カイラス:治療を進めつつ脱出計画を立てる
- カルミナ:夢で警告と愛の告白
医学・精神医学要素:
- OCDの発症メカニズム(母の「おまじない」→強迫観念化)
- 儀式中断によるトラウマ強化
- ブロマゼパム(抗不安薬)による治療
- 「愛情」が「呪縛」に変わる心理構造
第9話「脱出前夜」
場所:地下闘技場(牢+通路)
主要イベント:
- ウェーザー公爵到着が1日早まる、時間がない
- 兵士への酒にトリアゾラム(睡眠薬)を仕込む作戦
- 支配人に試飲を強要され、フルマゼニル(拮抗薬)で中和
- 夜、兵士を眠らせて脱出開始
- ゴルガが待ち伏せ、リセラが初めて儀式なしで戦う決意
キャラクター動向:
- カイラス:薬学知識をフル活用した脱出計画
- リセラ:儀式なしで戦う覚悟(治療の成果)
- ゴルガ:復讐のため待ち伏せ
医学・精神医学要素:
- トリアゾラム(短時間作用型睡眠薬)
- フルマゼニル(ベンゾジアゼピン拮抗薬)による中和
- 薬物動態の知識を活用した作戦
第10話「黒き一房の代償」
場所:地下闘技場(出口付近)→森の出口
主要イベント:
- ゴルガをリセラが撃破(ルーメニア流・聖光一閃)
- 出口の鉄格子がオリハルコンの鎖で封印
- カルミナに懇願、リセラの剣の封印解除と引き換えに「印」を刻む
- リセラの銀髪の一房が黒く染まる(カルミナの嫉妬の色)
- 森の出口でレオン登場「見つけました、姉弟子」
キャラクター動向:
- リセラ:儀式なしで戦闘、治療の成果を発揮→しかし代償を負う
- カイラス:カルミナとの取引で脱出成功、罪悪感
- カルミナ:嫉妬から「印」を刻む、「私のもの」という独占欲
- レオン:追跡者として初登場
医学・精神医学要素:
- 曝露反応妨害法の成果(儀式なしで行動できた)
- 治療の「代償」という概念(心理的負債)
- 次章への伏線(レオンのASD的特徴を示唆)
章構成メモ
序章(1話):転生と設定導入
第1章(2〜10話):闘技場編 → リセラとの信頼構築、OCD治療、脱出
各話の核心ポイント
第1話:世界観と主人公の特性(精神科医×顔面偏差値)の提示。リセラのOCD初見。
第2話:信頼ゼロからのスタート。美貌がデメリットになる世界観。
第3話:処方箋システムの説明。代償(痛み)の存在。リセラの興味獲得。
第4話:処方箋の弱点(効かない相手がいる)。リセラとの距離が縮まる。
第5話:「治療」ではなく「状況変化」で勝利。リセラが名前を明かす転換点。
第6話:治療者としての立場確保。処方箋の制限(経験のない薬は使えない)判明。
第7話:リセラ視点回。パニック発作の治療と、守る側への転換。
第8話:OCDの発症メカニズム解明。「愛情が呪縛に変わる」テーマ提示。
第9話:薬学知識を活用した脱出作戦。リセラの治療成果(儀式なしで戦える)。
第10話:脱出成功と代償。カルミナの嫉妬。レオン登場で次章へ。
この10話で「闘技場からの脱出」「リセラのOCD治療の第一段階」「カルミナとの契約関係の深化」が達成され、第2章への準備が整う構成になっています。
この10話をひと固まりとしてみた場合のセーブザキャット分析は
https://kakuyomu.jp/works/16818792440486083584
こちらの方で紹介しています。小説や映画の構造に興味がある方はどうぞ。
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