一分半〜三分程度(恋愛)

〈最期に戦場で〉一分半程度 ●男 ◇女

●「頼む、側にいてくれ……。俺を置いていかないでくれ……」

◇「……そんなことしないよ。こんな時までそんなことする程嫌いじゃない」

●「……出来ればいつもそうしてほしかったな。……好きだったよ、ずっと。……こんな時に言ってごめんな。重荷背負わせるだけかもしれない。でも……伝えたくて。……ごめんな」

◇「っも、もう終わりみたいなそんなこと言わないでよ! あたしこれからはちゃんと、ちゃんと……その、普通に接するから」

●「うん……」

◇「っ死なないでよ、お願いだから! ……あたしっ、あたし恥ずかしかったの! あなたは、か、かっこよくて優しくて。あたし、す、好きだったから! 今も好きだから!」

●「……うん」

◇「でもどう接したらいいか、わ、分かんなくてっ」

●「そうか……。そうだったのか。……分かっただけでもよかった。……おまえ……おまえは死ぬなよ。元気に、五体満足で帰るんだ」

◇「うん、帰る。元気に帰るから。だから、あなたも一緒に……。お願い……死なないで。ごめん、ごめんなさい。謝るから、ねえ。ねえ、お願い。側にいてよ……っ。あたしのこと、置いていかないで……」

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