イカれ、危ないデレ

「ねえ、なんで逃げるの? 俺が怖いの? ……ふーん。そうなんだ。そんなこと言われたら寂しいなぁ。捕まえて俺のものにしたくなっちゃう」


「ふふふ、かーわいい。もっと見せてよ、その怯えた顔」


「どこにも行かないでよ。俺だけをみてよ。あの日約束してくれたじゃん。ずっと一緒にいるって」


「イイね、その顔。もっと見せてよ。すごく綺麗だよ。君によく似合う」


「嬉しいな。初めて君が俺だけを求めてくれた。これからはもう、ずーっと一緒にいよ?」


「今日という日は素晴らしい……。私の長年の夢が叶うんだ。さあ、ショーの幕開けだ!」


「ふふふ、逃がさないよ。せっかく見つけたんだ。僕の運命の人……逃がしてたまるもんか。地獄の果てまで追いかけてあげるよ」


「はぁ、いい匂い。キミの血ってなんでこんなにいい匂いなんだろう……」

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