励まし、優しさ

「ハンカチいる? そんなに泣いたら目が腫れちゃうよ。ほら、こっちにおいで。大丈夫だから」


「君ならできる。絶対できるよ!」


「ドンマイ! またがんばろ!」


「わたしの声が聞こえますか。近くでいつも、あなたを見守っていますよ」


「自分を責めないで。不甲斐ないと思うその気持ちも充分分かる。でも全て君が悪いわけじゃない」


「大丈夫さ、なんとかなるよ。明日の空は今日よりきっと綺麗だよ」


「重荷なんて背負わなくていい。それで君が潰れちゃうくらいなら、そんなの放り捨てたっていいんだよ。僕は、君がただ笑って生きてくれてれば、それで十分なんだ」


「どうしたって無理なんて、そんなつまらないことを言うなよ親友」


「お芋焼いたの。よかったらどうぞ。あなた好きでしょ?」


「死にたいなんて言わないでよ」

 助けたい。でも僕の為に生きてなんて言えないから……中途半端でごめん。まだ君と夜を歩きたい。

「いつか朝が来るかもしれないから……」

 君を引き止めるにはあまりに弱い言葉。それでも信じてなんて……わがままかな。

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