第3話 望まぬ最強
「よいしょっと。美晴、こんぐらいでいいんちゃう?木材。」
「んーと、あと一本切ってきて。それで材料揃うってリリが言ってる。」
おう、と声をかけ、近くの林へ飛んでいきすぐに木を切って運んでくる。美晴は揃った材料を見渡して今日ギルマスにもらった紙切れを出し、そこにあるスキル《
「《大地の神よ、祝福の明かりよ、我らに力を与えよ。
イメージ、イメージ!木造建築の美しい家…!部屋は一階にできるだけ多くの個室、二階に私たちの寝床!焼肉くいーんと同じ機械を使って…完成!
ゴゴゴゴゴゴッ!
一気に40坪の家が建った。想像からデカくなると思ったが不作だったようだ。そのまま分解してしまうと勿体無い気がするので中を拝見してみた。中を見ると絶句しそうなほどの量の和室の個室が数十百部屋四辺に埋め尽くされており、ど真ん中に肉のスライサーとデカすぎる冷凍庫と冷蔵庫。それを見たキングも流石に驚きよろめいた。
「こ、これ…美晴がやったんちゃうよな…?こ、これはヤバいんちゃうか?」
「で、ですよね……。だって個室が一、二、三、四……二百部屋ぐらいあるもん…これはやばい…」
どうしようかとあたふたとオドオドしていると、リリが話してきた。
『マスター、新サブスキル入手しましたよ!ステータスオープンで見れます!』
え?何それ。まあとりあえず見てみよう。ステータスオープン。
––––––––
ジョブ:コック・建築家
体力 199
レベル 49
攻撃 199
防御 199
特攻 199
俊敏 199
魔力 10000
スキル 言語習得・鑑定・直通テレポート・建築・器用
new 空間拡張・空間有効活用・全火属性魔法・全水属性魔法・全聖属性魔法・金品換算・自由生成
加護 ライナード様の完全防御
––––––––
「え。ど、どうなってるの…!」
これ全聖属性魔法を取得したら教会が押し寄せてくるんじゃ…
「ククククク…美晴は面白くなるんやなぁ…クハハハハ。」
「面白いどころじゃないよ!レベル以外全部199だし魔力なんて前の倍だよ?!それに全聖属性魔法使えちゃうんだよ?!治癒に50ペリルぐらいいるのに無料でできちゃうんだよ?!」
まあいいじゃないか、とキングはなだめて言った。
「それより内装のチェックとこれからの活動、ワイの過去をやんなきゃいけんだろ?」
あ、そうだった。でも…ステータスの隠蔽ぐらいしたい…鑑定スキルは持ってる人もいるし間違えてでも鑑定されちゃったら…!
ステータスを漁っていた美晴に天から声が聞こえた。
『転生者よ。覚えておるか?神じゃよ。隠蔽スキルは今つけておいた。それと…お主、今スタートリッパーと共に酒屋を営もうとしておるのだな?気をつけておくれ。それは未知の者だ。神々でも抑えられん。とにかく、気をつけておくれ…』
…未知の者……神様でも抑えられないって本当…?私、そんな人と一緒に店やっていこうって言ってるわけ…?
様々な疑問を抱きながら美晴は一生懸命建物を点検してるキングの方を見た。そこには汗水垂らしている彼の姿があった。美晴が自分のことを見てると気づいたキングは美晴に振り向いて言った。
「どうしたん?ぼーっとせんで仕事やれぃ。」
その言葉で正気に戻った美晴は活動の設計図を書き続けた。
全てが終わったのはスッキリと日が暮れた真夜中だった。あれからと言うもの、一階は店の経営方法をずっと悩んで結局リリに管理を全て任せてしまい、二階は流石に自分でやらなきゃと思い自分でやった結果、ものすごく調整に時間がかかってしまった。
「リリ、ライトを消して。キング。二階上がって。キングは一番奥の部屋使って。」
『了解しました!ヤァッ!』
一気に二階以外の聖光石が一気に切れた。
美晴はキングの隣の部屋を使って寝る。だがその前に…!
「源泉温泉!はぁ〜!気持ちぃ〜!一つ一部屋に入ってるからタイミングとか気にしないし最高!…キング何してるんだろう…」
◇
一方キングは、同じく浴場にいた。キングには秘密があった。キングは実はクイーンだった。どう言うことか説明しよう。
「…女風呂はこっちだよね…」
ガラガラガラガラ
女湯の扉を開け、着替え室で着替える。手以外はほっそりしていてむしろ痩せこけていた。男にあるはずのところが無く、女にあるものができていた。キングは女だった。
「…盗聴器とか盗撮機とかない…よね。」
一歩ずつ踏み出して浴場に入る。中に入ると声が興奮してるのが自分でもわかる通りの歓声を上げた。
「わぁぁぁぁぁぁぁあ!す、すごい…!これを1日で作るなんて美晴さんすごい…!広い…!」
ちゃぽん。
湯船に少しづつ入って体を慣らせる。
「これが…!温泉かぁ〜…あちっ!熱いけど気持ちいなぁ〜!体が和らぐ…あっでもこれぐらいにしないと依頼が…ってもう依頼は受け付けないんだった。でもな…なんか落ち着かないんだよな…このお金も日本円で使えないな…」
と言ってジャラジャラお金を鳴らす。そんなことを考えながらゆっくり時間を過ごしていた。
気がつけば朝日が湯船に反射してキラキラと光っていた。そろそろ出なきゃ、と言いシャワーで体を流す。
着替え室で着替えを済ませ、自室へ戻った。
「…なんか肌がツヤツヤしてるし腰の痛みもなくなってる…!すごい!とりあえず寝なきゃね。」
キングはキングサイズのベットに潜り込み日本から持ってきたスマホでママゾンミュージックを開き聴きながら寝落ちたのだった。
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