第7話 ダンジョン攻略
ダンジョンに入って数十分、特にダンジョンとしての異変はなくある程度モンスターが出ては倒して、マッピングを済ませるという定石通りのような攻略だった。
「なんか思ったよりフツーじゃねえか?特に強い個体がいるわけでもねえしよ。出てくるモンスターも骨ばっかりだしよ」
「キバ、ダンジョンの恐ろしさは知っているだろう?まだ入ってから30分くらいだ、そう強いモンスターがいないのも理解できる。だが油断はするなよ、突然後ろから襲ってくるかもしれないぞ?」
そうやって俺が注意した直後、キバの真後ろにスケルトンナイトが現れた。
「キバ!」
「おう!」
キバが大剣を振り回し、スケルトンナイトは砕け散った。スケルトンナイトは、部類としてはだいぶ下のほうだ。個体値が高くてもせいぜいCかB程度だ。稀にリッチのようなスケルトン型のボスモンスターも現れるが、そこまで強いわけでもない。
もしかして、今回のボスってリッチか?スケルトン系のモンスターがよくあらわれるダンジョンは、ボスもアンデッド系の確率が高い。特にリッチはボスとして現れることが多いため違和感はない。それに、行方不明者がリッチの能力でアンデッド化されているとしたら行方不明なのも説明がつく。といっても極めて稀な事例だけどな。
あくまで可能性だが、キバの言った通りさっきから出てくるモンスターがスケルトン系だらけなのだ。スケルトンホースだったりナイトだったり、犬がいたら骨パラダイスと勘違いするのではないだろうかと思うほどだ。
「かざっち、索敵スキルに反応は?」
「全く駄目だね。ボス部屋までの最短経路は割り出してるけど、
「かざっちのユニークってなんだっけ?」
「僕のはエクスプロア・バーストって言って、探索系のスキルを全部底上げ強化する奴だよ。今まで使わなくても行けることがほとんどだったから使わなかったけど。でも一回だけ使ったかな」
「あぁ、あれか。丁度去年くらいにボス部屋が隠し扉のさらに奥にあったってやつ」
「そうそう。あれは索敵にも引っかからなかったから焦ったよね」
ユニークスキル。個人特有のスキルで、通常のスキルより数倍効果が強かったり、そのスキルでしか手にできない効果がある。 故に重宝されるものなのだ。
まぁ、俺らはみんな所有しているが。ともかく、まずはボス部屋に向かわなければ。生体反応がないとなると優先すべきはボスを倒して核を破壊することだな。
「みんな、一旦モンスターを無視してボスを優先しようと思う。飛ばすけど、いいか?」
「もうそろそろいうと思ってたよ。よーし、まぁ体もあったまったし、行くとしますか」
「僕も準備はできてるよ」
「ボス部屋まで競争か?昨日ぶりだな」
「またあれやるのかよ……もう体痛ぇってのによぉ」
「悪いな、キバ。これ終わったら昼飯にラーメンおごってやるから許せ。今は、救助とボスが優先だ」
「ラーメン?!よっしゃやる気出たぜ!俺が一番乗りだ!」
「ちょ、キバ!お前マップ知らないのに走るなよ!」
「ハハ、Aランクダンジョンだってのに気楽なもんだな。なぁ悠一、どっちが勝つか勝負しようぜ」
「フルメイルのタンクに負けたくはないな」
「二人とも仲いいね、僕も混ぜてよ」
「じゃあ誰が一番早くかざっちに追いつくか勝負だな」
「韋駄天に追いつくのは無理じゃねえか……?」
「まぁ、やってみよう」
「じゃあ行くぞ!位置についてよーい……ドン!」
直後、俺らを爆風が襲った。
「それじゃ、お先に!」
「あ、まて七瀬!爆破魔法はずるだろ!」
そして俺とたかちゃんは七瀬たちを後ろから追いかけた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます