喜怒哀楽

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　私たち人間は、喜怒哀楽を表現できる。

　たとえば「喜」とは何か？「喜」とは「喜び」である。私の中では、それは幸せであり、嬉しさであり、また、あたたかな光である。それは大切なものを見つけられた時に湧き出る感情。すなわち、心からの笑顔である。

　では「怒」とは何か？「怒」とは「怒り」である。私の中では、それはイライラであり、憎しみであり、また、燃えるような熱である。それは大切なものを傷付けられた時に湧き出る感情。すなわち、許せない思いである。

　では「哀」とは何か？「哀」とは「哀しみ」である。私の中では、それは切なさであり、苦しみであり、また、冷たい心の痛みである。それは「怒り」と同じように、大切なものを傷付けられた時に湧き出る感情。すなわち、泣きたくなるような涙である。

　では「楽」とは何か？「楽」とは「楽しみ」である。私の中では、それはぬくもりであり、希望であり、また、誰かと共有したくなるようなわくわくである。それは「喜び」と同じように、大切なものを見つけられた時に湧き出る感情。すなわち、はしゃぐようなときめきである。

　人間以外にも他の生き物はいるが、その喜怒哀楽の表現をできるかは怪しい。またもし仮にできていたとしても、それを人間が理解することはまだできないであろう。

　最近ちまたで流行っているAIもその感情を表現しようとしている……ものの、それは人間を模倣し演算し、あくまで人間を演じ、マネしているに過ぎない。

　私たちは生まれたその瞬間から、特別な感情の表現権利を与えられているのだ。