Madness Eclipse
牧内純
一巻零幕
端
「夜」という言葉ほど怖い言葉は無い。
なんにでも「夜」をつけてしまえば、一気にホラーの世界へ行ってしまう。
教育の場である学校も、「夜の学校」にしたら怪談的な雰囲気になり、普段は賑わう繁華街でさえ、「夜の繁華街」は色々と厄介な問題を持ち込む。また病院も、と、挙げて行くときりが無い。
とにかく、「夜の世界」というものは危険で、恐ろしいものだということ。
そしてあの夜、踏み込んでしまった。迷い込んでしまった。知ってしまった。
のちに学ぶことになる。
――一度踏み込んだ世界は、決して抜け出せないということを。
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