闇夜に灯る小さな炎

豪雨、周囲フリーズ!

雷火花、空中チラチラ!

巨大マシン、後退!

…………

ピ…ピ…ピ…ッ!

バチバチ…バチバチ…

……………………….

「うぅ…痛ぇ…」

「何が…!?」 パイロット、頭ガシッ、ブツブツ!

「アタメ、情報!」

「アタメ?」

……

「主さん…この数値…」 アタメ、赤ランプ、画面ギッシリ!

「問題は?」

「全指標…さっきより…爆増…」

「どうやって!?」 パイロット、アタメ画面クルッ!

「普通なら…コア破壊で終わり…」

……

ガブッ! ギリギリギリ……メリメリッ!

「アイツ…何…?」 パイロット、カイジュウ!

「武器…吸収中…」

「マジか…」 目ガン見!

「どうやって…精製Forroxを…」 パイロット、座席ドンッ、レバーギュッ!

「主さん、どうする!?」

「主さん?」

「主さん!」

…………………….

グオオオオオッ!!

緑光、空覆う! 金属欠片、口端ポロポロ!

岩体ギラギラ、雷バチバチ!

血止、黒岩装甲!

……………………………………………………………..

「こいつ…勝てるか…」

「主さん…俺たち…」

「分かってる…でも…」 レバーギュッ!

「コア壊しても…」

「他に…」

画面チラッ → ピックアップ、二人立!

…………

…………….

「アタメ、残り有効武器は?」 パイロット、背筋ピン、目ギラッ、レバーギュッ!

「蜘蛛脚4本中3本稼働、重損傷1本。」

「主砲破壊、残り支援ライフル。」

「遠距離不適。」

「エネルギー30%未満、損傷肢切断で延命可。」

「これだけ…?」

「はい…」

「通信チャンネルは…?」

「カイジュウ磁場…無理…」

……

……

「アタメ、ヤバい作戦ある…」 パイロット、頭ダック!

「地形利用、拘束。」

「どういう…?」

「時間ねえ…」

「地面撃ち抜いて…地面に沈め…」 レバーギュッ!

「でも主さん…それじゃ殺せねえ…」

「エネルギー1時間持たねえ…」

「自殺…」

「分かってる…」

「でも…民間人守るのが任務!!」

「命賭けても…」

「勝てなくても…誰か守れれば…」

「主さん…了解…最後まで付き合う」

「サンキュ…いくぜ!」

「了解、Anrachnor…」

「損傷部電源カット。」

「目標変更:敵制圧。」

「任務開始。」

ドドドド…ドドドド…

………………………………………………………………………………………………………………..

ドシュッ! ドシュッ!

土煙モクモク!

カイジュウ足元ボコボコ、瓦礫ブシャーッ、水ブシャブシャ!

ザーザー

巨大茶色穴、雨ドバドバ!

ドゴォッ!

マシン、盾ドンッ、泥プールへグイグイ!

ギギギッ! ザクッ! グラグラッ……

地面爪痕、建物残骸!

……

パチパチ……ビリビリッ!

ジリジリ……バチバチッ!

カイジュウ、口開、マシンへグオッ!

……

ドゴッ!

マシン、鉄腕で頭押さえ、地面ガン見!

ドスッ!ドスッ!ドスッ!

ギィィィ……ギギギッ…

蜘蛛脚3本、地面ガチガチ、マシン体重でガツン!

……………………………………………………………………………………………………………

「これ…」 ネネ、口ポカン!

グイッ!

「先生?」

「時間ねえ、石川さん!」 レイナ、ネネグイッ!

「乗れ!」

「でも…アイツら…」 ネネ、足フラフラ!

「今は急げ!」

「でも…でも…」 目細め!

「今回はナシ!」 レイナ、顔ガバッ!

「会いたきゃ生きろ!」 手ギュッ!

「死んだら意味ねえ!」 レイナ、ネネプイッ、車ダッシュ!

「無駄死にしたいなら勝手に…」 レイナ、クルッ!

「もう止めねえ!」

「でも覚えとけ…」

「死んでも何も変わらねえ!」

ネネ、レイナ背中、手スッ、頭ダック!

俺…どうすりゃ…

車乗る…?

アイツら…戻る…?

頭中、声響く!

「主さん看ててくれ…」

約束…守る…

バカを…

……

……

ネネ、唇ガブッ、顔ゴシッ、車ダッシュ!

「先生、エンジン!」 隣席ドンッ!

レイナ、フリーズ → ニコッ!

「了解。掴まれ、石川さん!」

「フルスロットル!」

「はい!」 ネネ、コクッ!

ギュルルル……ブオオオッ!

………………………………………………………………………………………………………………

ザーザーザーザーザーザー

……….

はっ…はっ…

黒空、視界ゼロ、戦場他所、小柄影、土掘り!

土+瓦礫ブシャーッ、泥流!

「クソ…終わらねえ…」 蓮、手シワシワ、泥ベチャ!

足元、小型マシン!

「早く…」

「出て…こい…」

「みんな…待ってる…」

「お前がいりゃ…」 マシン叩きドンドン!

......

……

ギギッ、ザクッ……パラパラッ!

地面ガタガタ、土ドサドサ!

蓮足元、マシン浮上、家屋超え!

...

「何…!?」 蓮、足フラフラ!

キャーッ!

「急に高ぇ!?」 蓮、地面ゴロン、ガシガシ!

「坊主…」

「坊主。」

「坊主!!!」

「誰…!?」 蓮、首グルグル!

「どこ見てんだ? 俺ここだ。」

「ここ?」 目 → マシン!

「キャッ! マシン喋る!?」

はぁ…

「違う。俺は中で喋ってる。」

「てっきり…」 蓮、胸ポン、立ち!

「でも中いるなら…アイツ倒せよ!」 指ビシッカイジュウ!

マシン、グイッ低!

「降りろ、見せろ。」

スーッ

「これ…」 蓮、ガチッ!

「腕動かねえ、操縦不能。」 男、ギプス腕!

「本当なら死んでた…謎の吹き飛ばし…」

ははっ

「なんで…」

「なんで…俺だけ…」 男、頭ダック!

「おっさん…」 蓮、コックピット手スッ!

タッタッ……トタッタッ……

「いたいた、小林さん!」

「星間さん…でも…さっき…」 蓮、手グルグル!

「どうやって…」

「関係ねえ。」

「今すぐ来い。もう大丈夫。」

「そう…でもカイジュウ…」

「誰かが片付ける。俺たちの問題じゃねえ。」

ふぅ!

「じゃあ決まり。行こう。」 蓮、胸ポン、男!

「おっさん、大丈夫。彼女が連れてく。」

「行こう、小林さん。時間ねえ。」 コウカ、蓮手首ガシッ!

「でもおっさん…」 蓮、クルッ!

「俺に義理はねえ。」

「任務は主さん+周囲救出。他は範囲外。」

「つまり…」

「つまり…見捨てる!?」 蓮、手ブンブン!

「正解。」

「優先は主さん周辺。他は…」

「…無価値」

……………

「何言ってんだ、星間さん!?」 蓮、目丸、顔シワ!

「命に優劣つけんのか!?」

「つける。」

「俺にはそう。」 コウカ、無表情!

「特にあいつらがやった後。」

「廃人、救う価値なし。」 指ビシッ男!

……

「ふざけんな…」

「何!?」

「ふざけんな!!」

「廃人!? 価値なし!? 罪!?」

「この世に…」

「命に序列なんざねえ!!」

「平等に生きる権利!!」 蓮、拳ギュッ、睨み!

「悪いが…理想論。」

「何!?」

「現実はずっと残酷。」 コウカ、頭スッ!

「だから来い。他で話す。」 手スッ!

………

「つまり…見捨てる…?」

「その通り。」

「じゃあ…」

………………

バキッ!

全員、空見上げ!

空中、巨大金属、火花バチバチ、水ブシャーッ!

ドゴンッ!

衝撃ドドド、煙モクモク、水ブシャブシャ!

マシン、カイジュウに逆転押さえ!

…………………..

「つまり…ここにいる全員…見捨てる…?」

「その通り。」

……

……

蓮、コックピットダッシュ!

「待て…何…」 蓮、男グイッ!

「坊主…何!?」

「小林さん、巨大マシン逃走は賢明じゃねえ。」

「関係ねえ!!」 蓮、レバーグイッ!

「お前が救わねえなら俺がやる!」

「おっさん、あっちトンネル! 真っ直ぐ走れ!」 指ビシッ!

「でもお前は!?」

「俺が囮!」 レバーギュッ!

「バカすんな! 若ぇのに死ぬぞ!」 男、蓮!

「彼女に従え! …俺がやる!」

……

「断る!!」 蓮、座席ドンッ!

「自分だけ助かる…他を見捨てる…」

「なら命賭ける!!」 蓮、コックピット閉、カイジュウダッシュ!

トントントン

……

「俺…俺…」 男、コウカチラ、クルッ!

「坊主の言う通り。」

「トンネル行け!」

「でもアイツ…」

「心配無用。無事帰す。」 コウカ、二刀抜き、ダッシュ!

……

「さすが主さんの仲間…輝いてやがる。」 コウカ、ニコッ!

………………………………………………………………………………………………………………

ドゴンッ!

「先生…これ…」 ネネ、指ビシッマシン倒れ!

「ヤバい。」

「ネネ、掴まれ。フルスロットル!」

「でも先生…道…」

「分かってる。選択肢ねえ!」 レイナ、ハンドルギュッ、土道ダッシュ!

ガタガタッ! ドドドドッ……

「せ…ん…せ…い…道…」 ネネ、頭ボヨンボヨン!

「我…慢…し…ろ…」 レイナ、歯ガチガチ!

………………………

うう……はぁ……

荷台後、目チラッ!

……………………………………………………………………………………………………………

同時刻、司令室、モニター山!

ピピピピッ! カタカタカタッ……

「現状!?」

「剣道総司令、全戦況掌握!」

「7機中6機回収・修復中。」

「民間人全避難。」

「よし。情報漏れなし。」

「了解!」

……………

ドンッ! バンッ!

ズカズカ

ドアバーン!

バンッ!

「総司令!」 女、机ドンッ!

「何だ、少佐。普段と違う。」

「Aegis 3…Anrachnor…パイロット…未帰還!」

「少佐、落ち着け。」 剣道、指組、少佐!

「電波乱れ、連絡不能。」

「天候+地形、支援困難。」

「兵力不足。」

「だから…信じろ!」

「でも司令…」 少佐、ピン、画面!

……………………

ピピピピッ!!

「何!? 報告!」 剣道、ガバッ、赤部屋!

「数値…ヤバい…」

「Anrachnor信号…エネルギー急減…」 少佐、ガチッ!

「パイロット生体反応…急降下…」

「総司令!」 少佐、剣道クルッ!

「司令、あれ俺の弟だ!!」

「見過ごせねえ!!」

「よし!」

「誰も救わねえなら俺がやる!」 少佐、クルッ、ドアダッシュ!

「少佐、海軍使え。」 少佐、ピタッ、クルッ!

「戦艦5隻待機。魚族影なし。」

剣道、Aegis画面!

「Paragon持ってけ! 未修復でも戦局変える。」

「お前なら操れるだろ?」

…………………

「了解、剣道総司令!」 少佐、敬礼!

「出撃!!」

………………………

少佐出、スタッフ!

「司令、Paragon+艦隊で大丈夫!? 兵力不足じゃ…」


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