第2話 1人カードゲームしない?

 ――学校が終わり放課後の教室で、雪村 ゆきおは椅子に座り。


「うをおおおおおおお! ぼくのターン、ドロ――っ!」


 机の上の52枚の『カードの束デッキ』からカードを引いた。

 そして5枚の手札から、カードを1枚 机にセットした。


「モンスターを召喚! ターンエンド!」


 相手にターンを移し、手に持つ4枚のカードを裏側にして机に置いた。

 そして反対側に置いてある6枚のカードを手に取った。


「次も、ぼくのターンだァ! ドロー! 召喚! 攻撃! いえーい!」


 楽しそうに教室の机で、2つのデッキを使い、1人カードゲームをプレイしていた。


 そんなゆきおを、教室に残った生徒達は冷やかな瞳で見ていた。


「……ゆきお。おまえ、熱い心を持ってるのに、めちゃめちゃ寒いことしているな?」


「寒い? めちゃめちゃ熱いでしょ。一緒にやらない?」


 教室に残っていた ゆきだるま達は一斉に出て行ってしまう。

 1人残されたゆきおは、


「うをおおおっ! ぼくのターン、ドロー!」


 さらに楽しそうに、1人カードゲームを再開させた。

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