本来、異世界転生でのチート能力付与は主人公を幸せにします。
確かにこの作品でも幸せな面はたくさんありますが、その能力が主人公に孤独を感じさせるひとひねりが新鮮です。
よくある「俺TUEEE」ではなく、力を持つことの葛藤や責任を描く様や、能力に性格や人格が追いついてない様はスパイダーマンを彷彿とさせ、引き込まれてしまいます。
あと読んでて分かりやすい!
世界観は作り込まれているのに、すんなりと頭に入ってきます。
ですが、毒親とその影響を要所要所に描いてくるあたりに、昨今の親ガチャ問題とか毒を受けて育った若者など、キチンとメッセージ性を軽快に優しく投げかけてくれているように感じます。