②
2025年9月21日(土) 午後2時
「いててててて」
友樹は強烈な頭痛で目覚めた。3時間ほど昼寝をしていた。
「さすがに痛すぎる」
友樹は独り呟くと、スマホを手に取った。誰かから連絡がないかを確認するために。達也からインステのDMで返信が来ていた。返信時刻は午後13時半。
『記憶無い酔い方でしたねー笑』
「くっ」
ふと達也とのインステのやり取りを少しさかのぼると、ストーリーでメンションされた動画があった。そこには健人が泥酔している友樹をおんぶし、まるで赤ちゃんをあやすかのように揺らしている映像が映し出されていた。送信時刻は午前3時半だ。
「やっちまってんなー完全に」
友樹は激痛を発する額を手で抑えながら、『ともか』と『rapi_4649_nit』のアイコンをスクショして誰なのかを尋ねた。するとすぐに返信が来た。
『1人目はモカちゃんかな〜?2人目は分かんないです』
「誰だよモカちゃんって。夜職の方かな。まいっか。そんなことよりもだ」
そう言うと彼はJEMINIを起動し、チャットを送った。
『おでこあたりに今朝たんこぶができてて、めちゃくちゃ痛いんだけど、なんかドラッグストアで買うものある?』
『冷やすことが最も重要です。冷却シートや保冷剤の購入をお勧めします。意識が朦朧とする場合、医療機関への受診をご検討ください』
AIから即座に的確で無機質な返答が来た。
彼は理解し、ドラッグストアではなくスーパーに向かった。熱冷まシートを貼るには頭皮に近い部位であるため、氷を買うことにした。
帰宅すると、袋のまま額に押し当てた。
「ん〜〜気持ちイイ〜」
人生初の試みであったが、その気持ちよさに彼はご満悦であった。
2025年9月21日(土) 午後8時半
ようやく健人から返信が来た。
『こちらこそありがとう!!ベロベロやったなww1回頭から落ちたよ!(^-^;』
『まじか?どこで?!今日ずっと冷やしてるわ笑』
『ソファ席からズルっと落ちてた!』
「、、、店長ならそこを助けてくださいよ〜まーいいけど」
友樹はそう言うと、お風呂に入った。髪を洗う度に額に激痛が走る。満足に髪も洗えない頭になっていた。
彼は21時半には就寝した。
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