ほわほわいのち

鈴鳴さくら

あのころ

席が前後の友人と授業と授業の合間に喋ってたら薄暗い部分がつい露出ちゃって、友人が「ちょっと、いきなり病まないでよね!」て笑う

あたしもつられて

(あんたはお気楽な奴だな、こっちが本当のあたしだよ)と笑った

友人の顔に、女の頬に、白く柔らかくみずみずしい肌に、爪をつきたて赤くうすい跡が残るくらいの悪意を向けたくなって笑った

「いや、だってさあ…」とがらくたの言い訳を探しながら笑った

いきていくために!

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