先ず日本歴史ものと云うだけで、自分は肩入れしがちです。御理解ください。平安時代と云えば陰陽師が出て来る時期。その辺りを舞台にしているだけで、この物語のリアルさが窺い知れます。そして文章がラノベらしくないのも好感触です。ですが、片意地張った地の文中心と云う訳でもないバランス感が絶妙です。