ぎくっと

ぎくっとした。


『これ』を差し出してきた人の顔が変わってる…


気のせいか?

最初に見た時と違う。


瓶に入った水を観察してる間に変わってる。


入れ替わった気配や様子は無かったし、ほんの少し注意を逸らしただけの筈…


そんな事あるか?



「何か?」


「いっ…いえ…」


多分俺は色々追い詰められてて、おかしな錯覚してるんだろう。



「ここに来る人はね…大体皆さんこの世から消えたいと思ってるんですよ」


「はあ…」


まあ漏れなく俺もその1人だ。


「そう言う人の手助けをしたいんだよね。

向こうから来て貰える様に助けて欲しい人に直接伝えてるの。


交通費までは出せないから自己負担して来て貰ってるけど…」

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