10行ごとに、脈絡の無い台詞に変わる物語
スヒロン
第1話 私は「ランニングパン咥えイケメンぶつかり選手権」に出た
「はあっ、はあっ、いっけなーい。ちこく遅刻ウ!」
私は絶妙に上手く、トーストを口に加えながら、その台詞を放った。
何度も練習してきたのだ。
トーストを嚙みちぎっても失格。
台詞を間違えても失格の厳しい競技、それが「ランニングパン咥えイケメンぶつかり選手権」だ!
あっ、いい感じのイケメンがいるわ!
早速彼にダッシュしてぶつかる事にしよう。
なんせ、私は「パンを加えてランニングしている美少女」だ。
イケメンにぶつかりさえすれば・・・
「我が名は皇帝アレクサンドリア! 俺にぶつかって大幅なダメージとデバフをかけようとしても無駄だ!」
コイツ、かなりイタイ感じ・・・というか私よりもキモいんじゃないのか?
私は見た目だけはイケメンの皇帝アレクサンドリアにぶつかろうとした自分の
馬鹿らしさを呪った・・・
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