第9話

凪視点

適当にはぐらかせられたなぁ。

私としては興味がある、小学5年の男子が大の大人を叩きのめせるはずがないし、今日の戦闘だってそうだ。瞬間移動系か身体能力系?

謎は深まるばかり。

「おーいお姉ちゃん、今いい?」


妹の声がして考えるのを辞める。


「いいよ〜」


私は気楽に呼ぶ。


「ここの問題がわかんないんだけど」


「あ、えっとこれはこうするの」


「なるほどわかった」


妹の能力は「回復」怪我や体力など回復することができる、確か。


「じゃあお姉ちゃん寝るから」


「おやすみー」


そうして私は深い眠りについた。


春翔視点春翔視点

「自由」は俺の望みを叶える、はずなのに何故が小学6年の記憶はいつもあやふやで、特に夏の記憶はなかった。能力は効果はない。

はぁ、もう寝よう。


翌日登校し対戦相手と勝負するため闘技場に俺は立っていた。現れた相手は人物だった。

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