第8話

「終了」


俺はその男に背を向けた。だから気が付かなかった、普通死ぬ拳が来てることに。


闘技場の先程の反対の場所に土煙が舞う。


凪視点


春翔?!

私は心配でたまらなかった。たが


「え?」


春翔視点

あっっぶねぇ

俺は「エンダーステップ」を使い射程から離脱した。俺は望めば能力も生み出して使いこなせる。奴の拳は闘技場の壁にあったらしい。まぁ警戒を怠った結果がこれだ。次から気をつけよう。


対戦相手は保健室に運ばれた。

今日は一試合で終わりだそうで俺たちは帰路を辿っていた。


凪視点


あの戦闘から考えられるのは瞬間移動系の能力か、どうだろう。何かもっと複雑な気がした。


「どうした?」


「春翔の能力って何?」


私は単刀直入に尋ねる。


「俺の能力はそうだな、うーん」


「おひえなさい」


「噛んだな」


「うるさいうるさい」


「じゃ、またあした。」


洗濯物を回して風呂に入り、飯を食べ掃除やらもろもろ済ませて寝る。

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