24日目 魔道具開発と
「最後のテストなんだけど、大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
「じゃあ」
あれこれとテストを重ねて来て最後のテストとなっていた。
「それじゃ、100ずつ上げて行くからダメそうなら早めに言ってね」
「ええ、わかったわ」
そう言うと、優は火、水、氷、雷の魔法や、銃やライフル、果ては対物ライフルに大砲までも持ち出し、雪めがけて徐々に強さを増しながら放って行った
「大丈夫?」
「ええ、かすり傷の一つも付いて無いわ」
「それじゃあ大丈夫そうだね」
「そうね。1万や2万じゃ傷すら入りそうに無いわ」
かすり傷どころか、舞い落ちる粉塵すら防いでいたので埃一つも体には付いてはいなかった。
「とりあえずは完成かな」
「そう、お疲れ様」
「えっと、ありがとう」
「かまわないわ。お給金も良かったし」
「お金の方は九条様にお礼を言って」
「そう言う事にしておいてあげるわ」
「あっ、うん」
ゆきは知らなかったはずだが、給与や費用等は全て優の財宝で賄われていたので、現金化するのに九条を通す必要があった。ゆきの給与額等は、実験内容を聞いて九条が判断をしていた。この日までは日当で100円(今の約10万円)ほどだったが、この日は100万円(今の約10億円)ほどが振り込まれたらしい。勿論、お金自体は優の物だが、「女の子になんて事をやらせてるの!」と激怒されて怒られた
「優、出来たわよ。とりあえず最初に言われていたルビーのと、無色のダイヤのセットね」
「先輩ありがとうございます。これで完成します」
「そう、それは良かったわ。で、残りもあのデザインで良いのよね?」
「はい。先輩に全部お任せします。あっそだ。青のダイヤのとピンクのダイヤのは、他よりも大きな目ので作りたいので、ペンダントにこれくらいのを、あとは全体的に気持ち大き目くらいのを使う感じでお願いしますね」
「また、そんな貴重な宝石を・・・優って、本当は何者なのよ」
「ただの貧乏学生ですよ?凄いのは九条様なだけで、僕は違いますよ」
「そんなはず・・・でも、こんなチャンスは早々無い。いえ、死ぬまでもう無いかもだし頑張るわ」
「はい、宜しくお願いします」
「あ゛、忘れてた」
何かを思い出し、もう一度先輩の所に戻る優
「先輩、えーっと指輪はダメだし、イヤリングもブレスレットも見えるから、ネックレス。ネックレス・・・。えっと6月だからアレキサンドライトで、周囲に小粒のダイヤとかを使ったペンダントトップをお願いします。他は遅れてもいいので6月1日の夕方までに」
「なに、また女の子にあげるの?」
「はあ、寮の人に誕生日プレゼントはアクセサリーが良いと言われて」
「優、あんたって」
呆れられる優であった。魔道具化して渡せばと思ったが、魔道具の事は極秘だったので、怒られ普通のままとなっていた。
「ゆきが手伝ってくれて助かったよ。これ試作品で悪いけど」
「ありがと」
「それじゃ、また何かあったらお願いしてもいいかな?」
「ええ」
総額数万円(現在の約数千万円)する物を二人きりだといえ図書室で普通に渡してしまう優(ケースには収めてあります)。宝石が高価な物とは知ってはいるが、自身が大量に持っている事もあり、なんだかんだ言って綺麗な石ころ扱いだった。
6月の誕生日会の後の最初のあの日・・・
「優、今日は優がくれた石鹸使ってみたのよ」
「えっと使い心地は大丈夫でした?」
「確かめて見れば?」
と、相変わらず椿に揶揄われ
「今日はお誕生日だったし、椿に最初譲ってあげたけど、次は私だからね」
香も優にはまってしまったようだ
「あっ、椿先輩。それっ」
「いいでしょ?優に貰ったの」
「誕生日にアクセサリーが欲しいって言ったの椿さんですよね?」
「私は指輪が欲しかったんだけど」
「それは」
「嘘よ。これで我慢しておいてあげる」
「ちょっと、優!私には?私には?」
香は宝石が欲しい訳では無くて、椿だけが優遇されてそうな現状が嫌だったようだ。Hの時もだけど、皆と同じが良いらしい。
「優、椿先輩だけずるい」
百合は香が欲しがったから、自分も欲しがって見せていた。
「誕生日プレゼントなので、お二人の誕生日の時には」
「私、誕生日10月なのよ」
「お姉様わたしは11月よ」
「我慢して下さい」
「はーい」✖2
「優、早く。私はもう待てないわよ?」
と、この日も4人で時間が許す限りHをし、優からお肌や髪などに良いエネルギーを補充する3人なのだった。
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